Nobuyuki Takahashi’s blog

2008年 8月 16日のアーカイブ

恐怖の擬音男

2008年 8月 16日

私は会話の中でよく擬音を使う。というか、つい使ってしまう。そういえばこのブログではまだ遠慮してか、あまり使っていないが。
言葉はひとつひとつ辞書でその役割と意味が規定されていて、その組み合わせで精度の高い表現になる。それはそうなのだが、言葉を使う時、「ニュアンス」というものがついてまわる。各々の言葉 対 意味にぴったりと納まればいいのだが、それだけでは充分でない。単語にとどまらずいくつかの言葉の組み合わせにより伝わり方は変わるし、話す言葉、書き表す言葉、電話、メールなどの使うメディアによっても「ニュアンス」の伝わり方は違ってくる。それでも言葉を使うときはできる限り伝わるように自分なりに工夫していくしかない。そうした誠実さだけはよく伝わるのだ。特に海外で言葉による意思疎通が難しい時においては。
私の場合は擬音語、擬態語を駆使する。だれも聞いたことの無いような擬音語をその場その時で言い放つので、聞いている人たちはぴんと来ていない場合も多々あるのだが、時々絶妙にヒットする時がある。あの、何とも言えない感じをつかみ取ってころんと擬音語にできたときの快感!!
そのような瞬間には言葉には意味や使っている人の意図以上に、肌触りや漂う香りのようなものがあるのではないかと感じてしまう。マンガの効果音がしばしば量感と質感を伴って表現されるように。
機会があれば「擬音語、擬態語」ワークショップを開こうと密かに企てている。
ちなみに聞いた話であるが、擬音語、擬態語が最も多い言語は日本語とハングル(韓国語)とのこと。