Nobuyuki Takahashi’s blog

2008年 8月 22日のアーカイブ

シンポジウム準備 その2

2008年 8月 22日

昨日に引き続き、シンポジウムの準備について。
スタッフの伊東と自家用車を走らせて大垣の情報科学芸術大学院大学(IAMAS)へ。
14:00 医療人類学者で同大学教授の小林昌廣氏と会う。小林さんはシンポジウムのパネラーとしてお招きする事が決まっている。この日私は小林さんと初対面であったが、全くそんな気はしない。相手に気を使わせない気さくな人柄にひきこまれる。小林さんを知る経緯は、伊東が学生時代に小林さんのレクチャーを豊田市美術館で聞いたことにはじまる。伊東は当時創設時のプロジェクトでリーダーを務めていた。それが7年後にはシンポジウムにお招きすることになるとは想像もできなかった。基調講演をお願いしている、アートマネージメントアドバイザー林容子さんも私たちにとっては憧れの人である。こうした機会に恵まれた事に感謝している。
小林さんの著作「病い論の現在形」を読む。医学にまつわる身体、病い、生命について、文学から哲学、宇宙論などの広大なフィールドを飛び石のように渡り歩き、ひも解いている。私は私自身の事でもある自分のいのち、身体というものをこのように立体的に観るまなざしに初めてふれた。
前日にお会いした田代さんから、そして小林さんにも、「横断的な視点が提示できたらいいですね。」との心強いお言葉をいただく。
パネルディスカッションのパネラーには足助病院院長の早川富博さんもお招きする事になっている。足助病院はやさしい美術プロジェクトを最初に受け入れてくれた病院で、いまもなお、協働を継続し、交流を深めている。私たちにとっては「原点」である。11月29日(土)のシンポジウム、乞うご期待。