Nobuyuki Takahashi’s blog

2008年 11月 10日のアーカイブ

ここのところ

2008年 11月 10日

長男慧地の乳歯

長男慧地の乳歯

ブログの更新をさぼり気味だ。コースの運営、企画書の作成などに追われ、なかなか時間のすきまが作れなかった。というのは言い訳で…。
私は職業柄、いろいろな人に出会う。学生、教員、他大学の研究者、アーティスト、デザイナー、学芸員など。大学教員になる前に出会ったのは、錦三丁目のクラブ経営者、看板屋の社長、鳶職の親方、大工、塗装工、石工など。
私はけっしてコミュニケーションが得意ではないが、出会いの数だけいろいろな物事が見えるようになったと思うし、これからもその学びは続くと思う。
つくづく最近思う。人は器用でも、利口でも、上手くても、かっこよくても、大事な何かを持っていないと何もならない。言い換えれば、不器用でも、バカでも、下手でも、ぶさいくでも、大事な何かを持っていれば、何とかなるのだ。大事なものとは「モチベーション」のこと。自分自身を構成している根幹と向き合い、それをパワーに換える力のことだ。それらを総称して業(ごう)と言う人もいる。最近、ちょこっとだけ、その意味というか味がわかった気がする。私だけが背負う業。
「なんか、おもしろそうだから」「ほかにやることないから」「女の子にもてそうだから」始めるきっかけなんてそんなものだ。でも、しぶとく食い下がり、追求し、人として成長するまでにはその人が向き合うべきことに向き合う強靭な心棒が必要なんだ。簡単に折れない心棒。どんだけでも肉付けすることができる心棒。向き合うべきことはもっとも自分の遠くにあったり、死ぬほどいやなことだったりもするんだな。
「生きたい」「生きよう」「生きてみよう」と、心の芯から思えることが、いちばん創造的だと私は思う。アート・デザインの着地地点。