Nobuyuki Takahashi’s blog

2008年 12月 18日のアーカイブ

知ってるけど、知らない

2008年 12月 18日

最近、6歳の息子、慧地から質問ぜめだ。
今日の質問その一。
「映画の中の人はどうやって入ったの。」
<えっ。質問の意味がわからん。映画に人が入って動いている、ことがこの質問の前提にあるのか?そうだ、そういうことだ。>
「いい質問だね。映画の中に人が居るわけではないよ。ほら、慧地君を映したビデオ。ビデオの中に確かに慧地君がいるけれど、ここにも本物の慧地君が居るでしょ。写真をほんの短い一瞬にものすごくたくさん撮って、それを映写機で見ると動いて見えるんだよ。」
「じゃ、アニメーションは?」
「アニメーションもたくさんの連続した絵が動いて見えるんだよ。」
次の質問。
紙に印刷されたキャラクターを指差してー
「このうさぎさん、どうやって描いたの?絵の具もないし、つるつるだし。すごいきれいだし。」
<人の手によって描かれたものは絵の具が盛り上がったり、描いた痕跡があるもんね。それに対して印刷物の表面は極めて平滑。なのにイメージがクリヤーに見られる事の不思議さに反応してるんだな。>
「これは印刷という方法で描かれているんだよ。インクを細かい点で載せているんだよ。目に見えないぐらい細かいから絵の具が見えないの。」
「へーぇ。ハニーはすごいな。」
<そんなになんでも知ってるわけじゃないんだけれどね…。>
「ハニーにもいっぱい知らない事あるんだよ。」
「え??ハニー、博士なのに?」
<おれ、博士じゃないって!>
「未来はほんとにあるの?」
<この質問にはまいった。誰が慧地君に「未来はある。」って言ったんだろう…。>
「それは誰にもわからないよ。だって、慧地君もハニーも現在しか感じないから、ずっと現在を生きていくから、誰も未来のことなんてわからないよ。あっ  と言う間に今この時に隕石が落ちてきて地球なくなっちゃうかもしれないし。タイムマシンに乗れたら、わかるかもね。」
「タイムマシンに乗って恐竜の時代に迷い込んだらどうするの?」
「そうだなー。それはそれで楽しく生きていこうかなぁ。」
最後の質問。
我が家のフローリング床を指差してー
「この床はなんていう木なの?」
「これは楢(なら)っていう木だよ。」
「なら?なら?おならの「なら」。さよならの「なら」だ!ぎゃはははは。」
<おれの脳みそ、ぐちゅぐちゅになりそう…。>
ちなみに私は我が家で「ハニー」と呼ばれている。