Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 5月 6日のアーカイブ

つながっちゃったpart2

2009年 5月 6日

15:00 自宅から30分ほど地下鉄にゆられ、本山に着く。小牧市民病院のモビールプランが進行中だが、今年度は技術もセンスも確かなアーティストやデザイナーにモビールの制作を依頼しようと八方つくして探してきた。新しくやさしい美術プロジェクトに入ってきてくれたスタッフ井口はやさしい美術のロゴを制作した。その井口が太鼓判を押す、デザイナー溝田さんを紹介してもらうため、本山のとあるカフェで会うことになった。本山駅でスタッフ泉と合流し、カフェに入って行くと芳醇なコーヒーの香りとともに井口、溝田さんの笑顔が飛んでくる。
やさしい美術プロジェクトがどのような活動か説明し、モビールプランの昨年までの流れを話す。病室のベッドの真上に設置するモビールは患者さんの最も近くにある造形作品となる、臨床のアート・デザイン。昨年は病院の医療業務に差し支えのないモビールを目指し、いくつかの試作品を制作してきたが、どうも焦点が定まらなかった。臨床のアート・デザインとして、そして見上げて鑑賞する天井の装飾として、再度捉え直すことになった。利便性や安全性ももちろん大切だが、ベッドから天井を毎日見続けている人々の心に作用するものを目指すべきだ。展示替えやメンテナンスはむしろ、病院内に一定時間臨機応変に対応できる人材を置くことで解決できるのではないか…。近い将来、病院のすべての病室にモビールを提供したいという希望を私は持っている、そのようなビジョンも話した。
溝田さんのポートフォリオを見せていただく。数学的な規則性にデザインを落とし込んで行くセンスは独特な美学を感じる。しかもどのデザインもやわらかさとしなやかさを持っている。文字の配置のバランスがすばらしい。これまでのデザインしたチラシやリーフレットを見せてもらい、さらにおどろく。私の知人のアーティストやクリエーターと接点があることが判明。昨日に続いてつながっちゃった、である。
新潟県立十日町病院での取組みの関連で、空き家活用プログラム「やさしい家」の構想を話す。企画展でモビールプランを展示して行くことに。
スタッフ井口もモビールデザインに参加することになった。きっと彼女の持ち味であるパターンや色彩が活かされたものになるのだろう、楽しみだ。