Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 5月 12日のアーカイブ

妻有アートトリエンナーレ展示準備3

2009年 5月 12日

庭での朝食

庭での朝食

三日目の5月10日
7:00 起床。
快晴。雲一つなく清々しい朝だ。いきおい良く窓を開け放つ。昨日整備した庭に目をやると、ふと名案が。
「今日の朝食は庭で食べよう。」
十日町駅前の人気のあるパン屋さんで買ってきたパンと、昨日の残りのマカロニサラダ、キャベツにトマトを食す。あたたかい紅茶から気持ちのよい湯気があがる。朝日を浴びて身体の芯からリフレッシュする。ほのかに土の香りが感じられる。皆で一生懸命にむしった草の下から土が香り立っている。
部屋の隅々をほうきと掃除機で掃除する。一階部分はもはや空き家とは感じられない。人が住まうことによって、家も息を吹き返すのである。私が住んだことのある小原村では築180年、230年という草屋根の立派な家屋があった。人の住まなくなった空き家は通気が悪くなり数年で床が湿気で落ち、やがて土台が腐る。屋根が傷んでいて雨漏りがするようならばなおさら寿命は短くなる。
掃除をしているとホテル宿泊の平松と泉が合流。泉はここやさしい家で行なうワークショップの試作品を制作。赤塚は昨日の病院での設置検討につづき、このやさしい家でも予定しているアサガオの植え方や鉢植えの設置について模索する。平松と浅野はここで生活する際に必要なこまごまとした物をピックアップして、すでにプロジェクトで用意したものに「yasac」とマジックで書き込む。「yasac」とは、初期メンバーだったアーティスト加藤徳治の付けたメールアドレスを受け継いで使っている。

水の通り道を再生した庭

水の通り道を再生した庭

私は庭の再生の続きだ。というのも庭の中央に池の窪みがあり、深くえぐれた庭石から水が湧き出て流れ着いてたまっている様が表現されているのがわかり、それをより最初の状態に戻してみたいという衝動にかられたからだ。剣スコップでざくざく掘り進み、池の全貌がよりクリヤーになって行く。
必需品、日用品を買いに走っていた平松、浅野が帰ってくる。気がつけばもうお昼だ。
13:00 アートフロントギャラリー柳本さんが大地の芸術祭のパスポートを持ってきてくれる。樋口さんよりこの空き家の鍵をお借りできたので、これからは松代まで取りに行く必要がなくなった。ようやく正式にこの空き家を樋口さんより借り受けた、という実感がわき、この信頼関係を大切にして行きたいという気持ちがより強まった。
戸締まりをして、やさしい家を後にする。
近くのラーメン屋でラーメンを食す。冷やし中華の季節だ。私は自分の胃腸と相談してあたたかい食事にする。
その後、皆がどうしても行ってみたいという場所があるというので、立ち寄ってみることにする。昨日浅野が道に迷った際に見つけたおしゃれなケーキ屋さんだ。田んぼのど真ん中にある、と言い張るので、それは蜃気楼だとか、まぼろしを見たんだとか、脱水症状の幻想だ、などと冷やかしまくる。が、行ってみると確かに田んぼのただ中にぽつんとログハウス風のお店がある。ラーメンで満腹だが、ケーキとコーヒーをいただくことにする。テラスで食べるケーキは開放感が半端じゃない。また来たい場所を発見し、喜び勇む。
14:30 十日町市を出発。一路名古屋に向かう。
心配された渋滞もそれほどでなかった。土曜日曜の高速料金1000円の大騒ぎは少し落ち着いたか。
道中、久しぶりに「マニアックしりとり」復活。今回は難易度の高い歌バージョンもあり、苦しんだ。私は「た」がどうしても浮かばず、降参。罰ゲームで世にも恐ろしい歌(昔は友達と大合唱で歌ったけどなー)を歌わされる。どんな歌かは内緒。
19:00 大学に着き、荷物をおろす。その後春日井駅にて解散。
これからは旅日記がさらに多くなるはずだ。

テラスでおいしいケーキとコーヒーをいただく

テラスでおいしいケーキとコーヒーをいただく