Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 5月 15日のアーカイブ

大阪にて

2009年 5月 15日

新幹線にてプランドローイング

大阪に向かう新幹線にてプランドローイング

この数日、来週スタートする「どんどん だんだん」展の準備のため、メンバースタッフが一体となって掲示物の文章編集、パネル制作に追われている。私も文章の校正作業などをこなす。
さて、5月15日の今日は大阪に行く。
瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクターである、北川フラム氏と打ち合わせのためだ。
大阪の土地勘がないので遅刻しないようにと、少し早めに現地に着く。建物を把握した後、少し周りを散歩する。ある交差点で立ち止まったとたん、記憶の引き出しがわっと開かれる。デジャブだろうか。
ふと目をやると、そこには見覚えのある定食屋さんがある。そう、数年前にCASというギャラリーで展覧会を行なった時に行ったお店だ。デジャブではなくて、本当に行ったことのある場所だった。
ビルの9階にある「水都大阪2009」のオフィスに行く。北川さんが総合プロデューサーを務めることから、お互いに調整して、ここで会うことになった。
私から大島での取組みのこれまでと現状、将来的展望を説明。これからどのように進めて行くかを二人で話し合った。
瀬戸内国際芸術祭への国内外の関心は相当に高いと北川さんはおっしゃる。それもそのはずだ。世界でも類を見ない、海に浮かぶ島々をめぐる芸術祭だ。その島々のなかで大島はひときわ小さく、そして、そこにしかない歴史を背負った島だ。私は何度も大島を訪れ、大島を取材することに没頭していたが、今日北川さんとお話しして、芸術祭と社会という枠組みで捉え直すと、その周辺にある、庵治町、高松のことももっと知りたい、と思った。
大島青松園の入所者脇林さんよりいただいた、「癩院創世」という本を読んだ。無法地帯だった大島に灯った信仰の火。それが自治会の母体となって、今の大島の原型が作られた。その立役者である、三宅官之治のお話である。また少し、大島が私に近づいたような気がした。

淀屋橋駅にてヨーグルトドリンクを飲む

淀屋橋駅にてヨーグルトドリンクを飲む