Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 6月 13日のアーカイブ

青いインク 平松里奈個展

2009年 6月 13日

大阪に向かう車窓にて

大阪に向かう車窓にて

午前中仕事を終わらせ、午後は大阪に出る。
スタッフ平松から個展の案内状をもらった。万年筆の青いインクでお知らせの言葉が書かれている。何か、いつもと違う空気がダイレクトメールから漂っている大阪のアーティスト笹岡敬氏が中心になって運営している自主運営ギャラリーCAS(キャズ)で平松里奈(アーティスト名:伊東里奈)が個展を開いているのだ。
16:00 大阪難波に着く。個展会場は難波駅から歩いて10分ほど、とてもアクセスが良い。新しいビルディングが立ち並ぶ界隈で古い部類の建物、Air1963の3階にCASはある。
レトロな木製の扉を開けると、目の前にギャラリースペース、左手奥にオフィス空間が現れる。笹岡さんがちょうどオフィスにいて軽く挨拶する。なんとオフィスには名古屋のある若手アーティストと知人キュレーターがいてびっくり。ちょうど打ち合わせていたところに居合わせたようだ。名古屋人密度がなぜか高いこの日。
平松の作品は大きく2つの構成になっていた。壁面のドローイング、そしてギャラリー空間に前からあったかのようなサイトスペシフィックな設え。特にドローイングはこれまでのインスタレーションという形式にこだわらず、率直な生(性)の在り様を表現しているように感じた。いや、むしろ妄想と現実が入り交じったどろどろとした体液のような感触すら感じる。しかしながらドローイングの鉛筆の線は全く淀みなく、気持ちがいいほどすっきりと引かれている。これからの新しい展開、あるいは人生の転機をも想像させる展示で印象深かった。
個展会場を後にして、難波から心斎橋方面に30分ほど散歩する。大阪の町並みはアジア、ことのほか韓国を連想するのは私だけだろうか。

道頓堀のとあるラーメン店にて

道頓堀のとあるラーメン店にて