Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 7月 24日のアーカイブ

大地の芸術祭 オープン直前3

2009年 7月 24日

写真作品の展示作業。職員さんも手伝ってくれる

写真作品の展示作業。職員さんも手伝ってくれる

24日。とうとうこの日が来た。私たちは先乗りで妻有入りをしているが、今日は残りのメンバーがチャーターバスでやってくる。なんと、このやさしい家に17人が泊まる。しかも一階の展示スペースにはもはや荷物を置く場所はない。
ひたすらに午前中も作業をする。下準備は終わっていなければ作品設置作業にとりかかれない。
14:30 バスが着く。私と泉はホームセンターに材料ややさしい家で鑑賞する際の履物などを買いに来ていたときだ。
15:00過ぎ 十日町病院に行く。今日は研究会を足早に済ませ、作品設置作業に少しでも早くとりかからねばならない。着いた学生たちに浮ついた表情の者はいない。作品を搬入する瞬間を待って来たが、あっという間にその時が来た。
研究会では確認事項と作品の検討事項を話し合い、すぐに搬入作業にとりかかる。今回は壁と天井に金具を取り付ける工事をしなければならない。しかも石膏ボートの下地であったり、コンクリートの構造壁や柱だったりでその都度取り付け方が異なる。私は振動ドリルとインパクトドライバーを交互に使いながら展示場所をまわる。

丸い掲示板はとても目を惹く

丸い掲示板はとても目を惹く

設置したその先からすぐに通る人から声があがる。「何ができるんですか。」「きれいになるねぇ。」「ごくろうさまです。」でんでん板(情報掲示板)に注目が集まる。何しろ院内では一切の表示物、掲示物は四角。そこへ丸の掲示板が現れたのだから。制作者たちから「やべー、やべー」という声があがる。(←うれしい気持ちの表現です)私もその様子を見て「やべーっ」(←感動の表現です)
一旦展示してみたものの、手直しが必要な作品、追加搬入する作品をやさしい家に持ち帰り、今度はやさしい家での作業だ。私と石本、赤塚、川島の4人をやさしい家に残し、あとのメンバーはバスに乗り込んでキナーレの温泉につかりに行く。その後は恒例の懇親会だ。私を含めた残りの4人はまだまだたくさん残っている作業をやさしい家で続ける。
23:00 懇親会から学生たちが帰ってくる。搬入作業が待っているからか、飲み過ぎでべろべろの者は一人もいない。荷物の整理をし、寝る場所を確保する。皆が寝静まった頃、お風呂を交代で入りながら、作品配置とステートメントが載っている作品地図(ラフ案)のデータ作成にとりかかる。名古屋にいるスタッフ井口が私の送ったデータを参考にレイアウトしてくれることになっている。実のところ作品地図を制作するのは作品の配置が完成したあとの一番最後の仕事になる。だから、体力的には限界の一番きつい作業だ。そこを助けてくれるスタッフがいる。なんと恵まれているのだろう。スタッフ井口は参加型作品Morigamiの植樹オーナー証明書を作ってくれていた。「あるといいね。」と話していたが、ほんとに作ったんだね。この証明書をもらう人の笑顔を彼女は想像できる人なのだ。
私は廊下で寝ることになった。
15:00 就寝

メンバーのフィギャーが院内各所に並ぶ

メンバーのフィギャーが院内各所に並ぶ