Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 7月 26日のアーカイブ

大地の芸術祭 開幕

2009年 7月 26日

玄関から見たやさしい家。ぜひ遊びに来てください。

玄関から見たやさしい家。ぜひ遊びに来てください。

さあ、いよいよオープンだ。10:00から行われるオープニングセレモニーに参加するため、前回トリエンナーレ参加の泉と福井を当番において、皆でキナーレへ出かける。もちろん、吉山がデザイン、コーディネートした「やさしい家Tシャツ」を着て。
キナーレに近づくと、ただならぬ雰囲気が伝わってくる。大使館の車も何台か泊まっている。海外から来た人たちも少なくない。明らかにアーティストだとわかるオーラを放つ人々の集団。オリジナルTシャツを着ているのは私たちだけではない。日比野克彦さん率いる明後日新聞社の人たちが同じようにお揃いのTシャツだ。映画を十日町のロケで制作した「しゃったぁず」の皆さんも黒いTシャツ姿。感情移入しちゃうけど、私たちのTシャツはけっこういい線行ってるんじゃない?
会場には十日町病院の事務長高橋さん、経営課の井沢さんが来場されている。井沢さんが「Tシャツ欲しいなぁ。」とおっしゃるので、後日届けることにする。私は8月25日のお祭りで十日町病院の皆さんと同じ浴衣を着る。着たい。
この大地の芸術祭を介して知り合ったアーティストに何人も再会する。ツールド妻有の企画者で建築家の伊藤嘉朗さん、いつも洗練された造形を魅せる作品を作っている本間純さん、瀬戸内国際芸術祭の宣伝で来たという、NPOアーキペラゴの三井さんらにも会う。

大地の芸術祭オープニング風景

大地の芸術祭オープニング風景

さすがに国際的な芸術祭だ。国際色と異文化の交差を感じる会場の空気。学生たちはどのように感じたのだろう。
オープニングは1時間ほどで終わる。赤塚をはじめ、学生たちはキナーレの作品を見たいということなので、皆をおいて私はすぐにやさしい家に戻ることにする。
やさしい家にもどり、おどろく。たくさんの人たちが切れ目なくやってくる。そして、来場者の多くがゆっくりと展示を鑑賞し、前8ギャラリーで「森をつくるおりがみMorigami」を折って行く。この状況を見た時、急に実感が私の中に降りて来た。そう、この空気感を私は感じたかったのだ。えんがわから南側の外を見やると十日町病院の病棟がこちらをやさしく見守っているかのように佇んでる。見えないイトはつながった。
夕方にやさしい家の家主さんである樋口さんのお宅にごあいさつに行く。オープンする前にごあいさつしたかったのだが、作業の進捗状況に翻弄されて遅れてしまった。後日展示を見に来てくれるとのこと。実際にお住まいだった方たちから見てやさしい家として生まれ変わったお宅をどのように感じていただけるのだろう。

Morigamiを折る来場者

Morigamiを折る来場者