Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 8月 5日のアーカイブ

大島 納涼祭り

2009年 8月 5日

「大島焼」の陶土精製はすべて手作業だ。

「大島焼」の陶土精製はすべて手作業だ。

7:37の新幹線に乗って大島に向かう。私は家族4人で、井木も一緒だ。名古屋駅は思いのほか混んでいる。
いつも通り10:30頃に高松に着く。家族ではじめて瀬戸内の海をわたる。いつも大島のことは話をしているので、緊張はない。
11:30 大島の着く。桟橋ではすでに花火師の皆さんがセッティングをしている。島に入るとびっくり。見事に出店が並びにぎやかな空間になっている。福祉課の皆さんが中心になって一週間前から準備を進めてきたそうだ。
まず、福祉課に行き、面会人宿泊所に泊まる手続きをする。納涼祭りが行われる今日、かなりたくさんの方が大島に泊まる。福祉課室長西嶋さんに会う。明日行う予定だった企画検討会を今日に開きたい、とのこと。今回は施設活用について可能性を探っておきたかったので今日打ち合わせることができれば、明日にプランに照らし合わせて施設の見学と検討ができる。
昼食後、入所者自治会事務所に行く。自治会長森さんをはじめ、入所者の皆さんと事務所の皆さんが集まる。私と井木でカフェプラン、ギャラリープランを説明する。まだ、正式にどのような施設を使用して何を行うのか、決定していないため、詳細は後日報告することにする。驚いたことに前回の検討会で提案した大島で採れる陶土による「大島焼」のために入所者の山本さんと福祉課の皆さんですでに土づくりに着手していたことだ。前向きの捉えていただいているありがたさをかみしめる。これに甘えないで私たちももっと島に通ってお手伝いしなければ。

大島納涼祭り 年に一回の大イベント

大島納涼祭り 年に一回の大イベント

さて、17:00 納涼祭りがはじまる。食券を買って飲み物やおつまみを購入する。長男慧地はやきそばを食べたいと言う。私は生ビール。焼トウモロコシは子どもの頃の憧れだ。開催にあたり、香川県知事、徳島県知事、高松市長が相次いでごあいさつ。踊りの披露やブラスバンドの演奏まである。入所者の皆さんも一年に一回のこと、普段私たちが訪問している間に会ったことのある方、ない方、たくさんの方が宴の席につく。私は自治会長の森さんと曽我野さんとご一緒する。途中、瀬戸内国際芸術祭に興味を持った方や私の故郷である愛知出身の方に声をかけていただく。私は私の家族を皆さんに紹介できることが何よりもうれしかった。最初は少し緊張気味だった子どもたちも次第に打ち解けてくる。この島でかつて「大島案内ひきうけ会社」という来訪する人々を島内でガイドしていた。その役割をひきうけた当時の小学生たちに会うことができたのだ。年長の子は中学3年生。この子どもたちにも私たちの取り組みに参加してもらおうと思っている。子どもたちを指導していた佐々木先生にもお会いすることができた。やさしい空気が全身から発せられている方で、想像のとおり、すてきな方だった。
20:00から花火があがる。桟橋からあがる花火は至近距離で観ることができる。これらの花火はこの大島で亡くなられた入所者の皆さんの寄付によって成り立っているそうだ。
いのちの火がぱっと燃え尽きるような、切なさと美しさを、感じる。

これほど可憐な花火を観たのははじめてだ。

これほど可憐な花火を観たのははじめてだ。