Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 8月 14日のアーカイブ

妻有 本当のリピーター

2009年 8月 14日

やさしい家での対応は基本的に一対一。作品の背景や病院との関連性を来場者にきちんと説明するようにしている。
やさしい家にはすでに様々なリピーターがいる。今日はその一例を紹介しよう。
その方はつい最近まで十日町病院に入院されていたそうだ。入院中に河合正嗣さんの笑顔の肖像画が目にとまった。毎日展示替えされる作品を欠かさず観てくれていたそうだ。
そして退院してすぐのこと。この方はやさしい家を訪れた。そこで河合正嗣さん制作の肖像画と再会する。ご案内した川島から伝え聞くにはその方は作品を前に涙がとまらなかったそうだ。
本来の意図でやさしい家が創り出したい「つながり」はまさにこういうことだ。今日は本当のリピーターに来ていただいたのだ。

農舞台は見世物小屋に変わる。

農舞台は見世物小屋に変わる。

さて、夜である。ご褒美に家族とメンバーとでカンボジアサーカスを農舞台まで観に行く。
カンボジアはポルポト派による圧政の時代があり、虐殺の歴史は深く刻まれている。その後も地雷による被害が絶えないと言う。そのカンボジアのサーカス。
全体が演劇仕立てになっていて、その躍動を様々な出し物で表現している。伝統芸能や舞踏が融合していてなんともエキゾチック。それでいてサーカスとしての見瀬場もたっぷり。子どもたちは興奮のあまり硬直している。なんと完成度の高い芸能だろう。すばらしい。