Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 8月 16日のアーカイブ

妻有 ぶっ倒れるまで遊ぶ

2009年 8月 16日

まったりとした昼下がり。(撮影:長男慧地)

まったりとした昼下がり。(撮影:長男慧地)

やさしい家をオープンする。この3、4日は容赦ない日差しと蒸し暑さの応酬。これが妻有本来の暑さだ。
午前中にこの空き家=やさしい家を貸してくださった樋口紘一さんが来訪。それもご兄妹お二人を連れてー。
樋口さんのお歳はうかがっていないが60ぐらいだろうか。弟さんと妹さんにとっても生家であるこの家にわざわざそろって来ていただいたのである。
もう、お顔を会わせてからというもの、ドキドキしてしまって。想像してみて欲しい。樋口さんが中学生になったころ、この家は建てられ、この家の誕生からご自身が独立するまで、ずっとここで暮らして来たのだ。樋口さんのご両親はすでに亡くなっているが、当時はやさしい家の奥8ギャラリーの八畳間に親子で川の字になって寝ていたとのこと。今は、私の家族が川の字になって寝ている。お部屋と作品を観ながら昔話に花を咲かせる樋口さん兄妹。私は心に刻み付けるように傍らでその話を聞く。皆さんとてもうれしそうで私もほっとする。「家が美術館になった。」という言葉が染みる。うつろいゆく時間の流れのなかで、少しずつ形を変えて人の営みは繰り返されて行く。やさしい家はこの大地の芸術祭限定で、蘇った。
さて、今日はもう一つドラマがあった。明日17日早朝に私たち家族は自家用車でやさしい家を出発し、名古屋に帰る。慧地、美朝にとってこの夏最後の妻有である。夕方慧地はリーダー川島とサシでサッカーに興じる。10点先に奪取したものが勝ち。男と男の勝負。川島は全く手加減しなかった。それで良し!二人とも汗だくでボールを追いかける。
晩飯は手づくり餃子、大根とブリの煮付け。めちゃくちゃうまい。この10日間、私の奥さんがいつも食事を作って私たちの身体と精神を縁の下で支えてくれた。ありがとう!
晩飯のあとは花火大会と「ぶっ倒れるまでジェンガ」。へろへろになるまで美朝、慧地、浅野、川島でジェンガで遊ぶ。
後悔しない。やりきる。4人の間に99%のすがすがしさと1%の寂しさを残し、夜は更けて行く。

Color of Waterの上映と花火

Color of Waterの上映と花火