Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 9月 18日のアーカイブ

足助病院 光を透過する絵画 ディサービスちよだ再開

2009年 9月 18日

今回展示できなかったけれど。

今回展示できなかったけれど。

12:10 午前中の授業を終えたメンバー7名とともにレンタカーに乗り込み足助病院に向かう。ほぼ同時にスタッフ赤塚が学生を乗せて発達センターちよだに出発。今日は10月からの活動再開に向けて子どもたちとお母さま方、施設職員の皆さまにご挨拶することになっている。
13:30 足助病院に着き、早速搬入作業にとりかかる。メンバー古川が制作した作品「天駆ける鯉」は足助病院内科処置室の天窓を覆う絵画作品。試行錯誤の末、今日の搬入に至ったが、水簸絵の具で描いて行くうちに布地が縮んでしまい、設置不可能であることが判明。誠に残念。
この作品のポイントは天窓の光がまぶしくない程度に透過しながら、絵画空間を楽しめる作品に仕上げなくてはならない点だ。光を透過する絵画。つまりバックライトで絵を観るのだ。もちろん室内には照明があり、自然光の反射もある。外と内部空間の狭間に皮膜のように顕われるイメージを描くことは、想像するだけでも難しい。足助病院でも展開中の森をつくるおりがみMorigami(もりがみ)はやはり大人気だ。私たちが前回の研究会で持参した折り紙はすでにゼロ。補充し、キャプションを添付する。足助病院内のMorigami並木道は成長の途中だ。この調子で増えて行けば、ほんのひと月先にはすべて植樹が終わるかもしれない。
メンバー芳賀が「はてな?クッション」の3作目を搬入。夏休み中、ずっと悩み続けて制作したという。無理もない、参考にするにも前例がないし、制作経験の少ない芳賀にとっては試行錯誤の連続だったに違いない。でも、確実に完成度は上がっている。実際の利用者に聞かなければわからないが、造形的なバランスが子どもたちの興味を引くものになっているし、縫製も安心感のあるしっかりとしたものになってきている。
メンバー天野は「コトバノみくじ」と「コトバノツブ」の作品補充。帽子型のオブジェの中に、天野がセレクトした元気になる言葉の断片が詰まっていて、だれでもそこから持って帰ることができる。みくじの方はよりくじ引き的な要素を高めたもの。とても人気で3年以上も補充を継続している。中身が補充され続ける作品スタイルはありそうで、見かけたことがない作品だ。おもしろい。

Morigamiは足助病院でも成長中。

Morigamiは足助病院でも成長中。