Nobuyuki Takahashi’s blog

2009年 10月 10日のアーカイブ

魔法の手

2009年 10月 10日

入試直前説明会で終日大学にいる。同時に芸術祭が開かれている。私のコース女子が「ソーセージ女学園」というなにやらあやしい名前のお店を出している。セーラー服姿で私を誘いにくるので、周囲から冷たい視線が…。お店に行ったら、3人の店員に歓迎される。ホットドッグをいただく。
バスに乗り込み、自宅へ。
私の住むマンションの駐車場でボールを蹴る音がする。すでに暗くなっていてボールなんて見えたもんじゃない。それでも力一杯蹴る音。長男の慧地だ。
私は慧地にインステップキックのフォームを教える。踏み込む足は深く、からだは前傾してボールに体重を乗せる…。
慧地の身体をつかみながら、蹴り方を教えていると、「ばあちゃんは魔法の手なんだよ。習字がうまく書けない時に後ろからばあちゃんが僕の手をつかんで書いてくれるの。そしたら、ふしぎでね、次書くとばあちゃんみたいにうまく書けるんだよ。」
背中を見せて、時には呼吸と筆の運びをからだでおぼえさせる。私の母は偉大だ。
もちろん、私のからだも母の手から直に伝えられたリズムをおぼえている。