Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 1月 24日のアーカイブ

十三回忌

2010年 1月 24日

兄が世を去ってまる12年が過ぎた。2月10日の夕方だ。
私が平日仕事で忙しいので日曜日の今日、和尚様を呼んで十三回忌のお勤めをすることになった。
兄のことはこのブログでも何度か書いたが、やはり言い尽くせない思いがある。
子どもを授かり、人の親となった今、先立たれた父、母の無念さ、悲しみは少しはわかるようになった。
兄の写真を見て思う。兄よりも 7つも 歳をとってしまった。
私は兄の腕時計をする。
兄のネクタイをする。
父はいまだに兄の形見の靴を大事に履いている。サイズがぴったりなのだ。
12年前の2月12日
兄の遺体が火葬場で白骨になる。
からからになった骨を集める。
私は兄の背骨を拾い、そっとハンカチに包んで持って帰った。
自作の骨壺を陶で作り、しばらくの間兄を納めた。
どうしたらいいかわからなかった。今もその気持ちは拭えない。

自作の骨壺

自作の骨壺

その当時の私の作品「model」の一部

その当時の私の作品「model」の一部/撮影:怡土鉄男