Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 2月 17日のアーカイブ

やばいっぽいもの

2010年 2月 17日

引き続き報告書の原稿作成に追われる。
学内に展示してあったある学生の作品をきっかけにスタッフ井口、赤塚と議論する。現代美術っぽい作品にはやばいっぽい作品が多い。確かに現代の表現は都市の病巣を鏡のように照らし、私たちに気づきや驚き、共感や嫌悪を抱かせる。そうした表現活動があるインパクトを持って受け入れられること自体が美術を社会活動たらしめる。
表面的なやばさのイメージを借りて来るならば、もう少し考え直して欲しいと思う。身を切るような表現ならば、身を切るところで表現して欲しい。首をくくる情景を用いるならば、そこに対峙する自分の心と向き合って欲しい。
やばいっぽいものは、いらない。