Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 4月 19日のアーカイブ

やさ美相談日 いよいよ病院内へ

2010年 4月 19日

16:00 担当の授業を終わらせ、足早に大学を出る。スタッフの川島も一緒だ。今日は足助病院に行き、今後の研究会の開き方や運営方法、協働の体制作りについて大山看護部長、北村文化実行委員長と話し合う。
17:30 足助病院に到着し、大山さんと北村さんが2階にある看護部長室の前にある準備室に案内していただいた。
早速今日の案件について話し合う。大山さんも北村さんもお疲れの様子だ。というのも足助病院は新しい建物に立て替える計画で、現在院内各部署がスペースの割り振りを検討中とのこと。誰もが最善の環境づくりに邁進している。
今回の相談は新しい病院に生まれ変わることと無関係ではない。私から、研究会の開催回数を2ヶ月に1回程度に減らし、そのかわりに「相談日」を設け、一日やさしい美術のスタッフもしくはディレクター、メンバーらが駐在して院内から意見や感想を吸い上げて取り組みに反映していくというプランを提案した。事前にやさしい美術のメンバーが院内にいる日が確定していて各部署にアナウンスされていれば、現場で働いている職員さんの細やかな配慮や意見を活動にフィードバックすることができる。さらに、病院利用者と作品の関係性をじっくりと現場で検討できるというメリットもある。すでに展示されている作品のメンテナンスが行き届くなど、改善できることがたくさんある。
私はさらに踏み込んだ提案をした。それはやさしい美術が足助病院の規約に則った正式な委員会である「文化実行委員会に参加したらどうか。」というものだ。これを受けて大山さんと北村さんは「委員会でやさ美が参加されれば、より院内に活動が浸透するし、作品の検討が適所で確実に行うことができる。」と歓迎の意向を示された。私と川島はこれまでの8年間の積み重ねの先に実現するかもしれない「病院の日常にアーティストがいる。」という目標がふと現実味を帯びてくるのを感じた。今後は院内の規約の見直しを含めた、やさしい美術のオブザーバーとしての参加を認めていく方向で探っていくことになった。正式に確定してきたら、このブログで詳細を報告したい。足助病院での取り組みは新しい一歩を踏み出そうとしている。

いつもフレキシブルに活用されている「カーテンプラン」

院内に掲示されたチラシ。足助病院のオープンな雰囲気が出ている。