Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 5月 17日のアーカイブ

小牧市民病院 四季色さんぽ道搬出

2010年 5月 17日

5:30 名古屋駅着。高松からの夜行バスを降り、自宅へ。
今回の大島も本当に濃密な日々だった。(後日本ブログにて報告します。)
6:30 帰宅。子どもたちも奥さんも皆起きている。コーヒー一杯クロワッサンを流し込んで、荷物の後片付け。
8:00 出勤。
10:00 スタッフ川島が来たところで軽くミーティングする。大島で出会ったこえび隊の人々、入所者との交流の様子を話す。こえび隊で何度かお手伝いしていただいた方が名古屋にお住まいで、大学にくるかもしれないと話しておく。
11:00 研究室で仕事をしていたら、プロジェクトルームから電話がある。なんと、午前中話していたこえび隊の小坂さんがプロジェクトルームを来訪!昨日まで大島で一緒にギャラリーを掃除していた人が、ここにいるなんて。
なんでも香川から電車で名古屋駅に着き、その脚で中央線に乗り換えて荷物を持ったまま大学まで来てくれたのだ。
小坂さんは社会学が専門の研究者の卵。大雑把には「他者の痛みに共感し、行動につながること」が研究テーマだそうだ。やさしい美術の活動や大島での活動はまさにそのテーマと重なる。これまでに身体、現象学などを研究し、文献を読みあさってきたが、研究に深度を与えるために現場に赴くことを決意し、こえび隊として大島の活動に参加している。私は歴史的文脈、各専門分野からの視点からやさしい美術プロジェクトの活動がひも解かれていくことを恐れない。私たちが進めている社会実践は柔軟性に富み、人の営みのあらゆる側面にも連なる普遍性を帯びていると直感している。活動の形式や領域の位置づけを固定化していないところも私たちの活動の強度だ。やさしい美術プロジェクトは人の素直な情動を受け止め、発展させる要素を多分に持っているのだ。小坂さんのように共鳴してくれる人がいることがとてもうれしい。
四季色さんぽ道の撤去。処置室にも作品を展示している。 16:00 授業を終え、スタッフ川島と小牧市民病院に向かう。今日は約一年間展示し、四季折々のモビールを展開してきた作品「四季色さんぽ道」を搬出する。
17:00 小牧市民病院に到着。総務課の吉田さんに会うと、以前お願いした職員向けアンケートを手渡される。今後このアンケートをもとに今年度の活動を共に進めていく部署を決定していく。
自家用車にみっしりと作品を積み込む 4病棟と言われる4階に行く。小児科病棟ではあるが、子どもさんばかりではない。点滴をした患者さん、手術を終えたばかりの患者さんも多く見かける。胸がきゅんと締めつけられる。小牧市民病院を初めて訪問した頃を思い出す。患者さんの表情やご家族の様子を見て、「何かを始めたい。」と思った。あれから丸6年がすぎた。初動機は失われてはいない。
早速作業にとりかかる。設置には多くの労力を要した。設置後もモビールの入れ替えで何度も当病棟を訪れた。搬出はあっけないものだ。約2時間で搬出完了。その後は作品のコンディションを見回り、アンケートボックスをチェックする。
19:30 作業を終え、小牧市民病院を出発。途中「搬出ラーメン」を食べる。
※搬入、搬出をしたときに食べるラーメンのこと。特に搬入ラーメンの味は格別だ。
20:30 研究室にて明日の授業の打ち合わせ。
22:30 帰宅。