Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 5月 28日のアーカイブ

大島 ため歳の船長

2010年 5月 28日

4:30 起床。
6:00 始発の地下鉄に乗り、栄町に集合。泉と井木が朝早くからレンタカーを借りに行き、荷物を載せてここまで来てくれている。おつかれさま。
今回の大島行きは初めてのレンタカー。高橋、泉、井木、天野、張の5人でレンタカーに乗り込む。今回はカフェの整備のための資材、什器類を運ぶのが大きな目的なのでレンタカーは商用車バンである。ここ一番という力仕事の時にいつも男子がいない。こうして私の周りの女子たちは逞しくなっていく。
運転を交代しながら高速道路名神、山陽、鳴門を抜けていく。

絶品の肉うどん(大)

12:00 2回の休憩をはさんで約6時間で高松に到着。高松駅近くでうどんをすする。
12:30 とりあえず桟橋に行き、名古屋から積んできた荷物をいったん置く。でないと、これから回収、購入してくる荷物が車に載らない。
ここで二手に別れる。井木は張を連れてそのままレンタカーで今橋に行く。こえび隊の1人から使われなくなった喫茶店のテーブルと椅子をわけてもらうためだ。
13:00 私は泉、天野とレンタカーを借りる。私たちのミッションはホームセンターで注文しておいた資材、木材、波板、ガラスショーケース、タイコ(電線を巻く木製のリール)などを積み込んで桟橋に運ぶ。ここからはまさに秒単位の勝負だ。13:55発の官用船まつかぜに間に合わせて載せなければならない。離島である大島に材料を運ぶには官用船の協力なしでは不可能だ。そのために事前に運ぶ資材、物品等のリストを作り、どのように荷物を回収してくるかをシミュレーションしてきた。
運転はあくまで慎重に。ガラスケースが割れてしまっては意味がないし、事故をしたらもともこうもない。
13:15 ホームセンターで3人で役割分担をして買い出しに走る。
13:30 ホームセンターを出発。
13:40 アンティークショップでガラスケースを積む。荷物が多いため工夫しないと載せきれない。ホームセンターで積んできた資材類をいったんすべて降ろし、積み直す。汗だくだ。
13:50 桟橋近くで信号待ち。桟橋にはまつかぜの船影が見える。無理かー。
13:55 桟橋に入りまつかぜのもとへ。まつかぜのタラップが8割がたあがっている。やはり間に合わなかったか…。
停車。すると跳ね上がりかけていたタラップが降り始めた。「ウィーーン」
降りてきたタラップの向こう側には船長が厳しい表情で立っている。タラップが再度桟橋に架かる。船長を先頭に一斉に官用船の乗組員、作業部の職員らが降りてくる。私たちのレンタカーに群がり、ものすごい手際の良さであっという間に官用船に荷物を積み込んでいく。全く息をつく暇もない。荷物を積み終わり、私は船長にお礼を言おうとしたけれど、踵を返した彼は大きな背中を揺らしながらそのまま乗船してまつかぜは大島に向かった。
新田船長。ありがとう!
大島で泉と天野が荷物を降ろし、カフェ・シヨルまで運ぶ段取りだ。
まつかぜを見送る間もなく、私は空になったレンタカーを運転し、井木たちが荷造りをしている今橋に向かう。おっと、地図を泉からもらうのを忘れた。井木に電話して道を教えてもらう。
14:30 今橋の閉店した喫茶店に着く。大島メンバー井木、AFG高坂さんをはじめこえび隊の方々お二人がガラスのコップ類を梱包中。喫茶店に使われていた椅子はすでにレンタカーに積み終わっている。私が運転してきたレンタカーにはテーブルや食器類を積む。
15:00 2台のレンタカーに荷物をすべて積み込み、喫茶店を出発。

官用船せいしょうを待つ

15:30 高松港の桟橋に着き、荷物をすべてレンタカーから降ろす。井木が運転したレンタカーは明後日まで高松に駐車しておき、また私たちが運転して名古屋に戻る。私は高松で借りたレンタカーを返却しに行く。
次の便が高松発の官用船最終便だ。今回は少しゆとりがあった。船長にお礼を言う時間もとれるだろう。しばし山になった荷物の傍らで体を休める。荷物はパレットに載せておく。最終便の船はせいしょうなのでクレーンで吊ることができる。皆で手運びする必要もない。
16:45 せいしょうが高松に着く。2つのパレットに載った荷物がクレーンに吊られて載せられていく。ここでサポートしてくれたこえび隊の皆さんと別れる。おつかれさま。本当に皆さんのおかげです。
途中、船長が船室から出てきて、「先生、桟橋にはトラックが2台つけてあるので、それに荷物載せて運んでください。」と大島到着後の段取りまでぬかりがない。
17:15 クレーンから直接トラックに荷物を載せる。私は2台のトラックをクレーンのアームが届く範囲に移動する。ここでも船長自ら荷物の積み込みを率先して進めてくれる。庵治に向かう職員さんたちがせいしょうに乗り込む。せいしょうはこのあとも庵治まで人々を運ぶ。私が運転するトラックのバックミラーに出航する官用船せいしょうのシルエットが映る。
今日のミッションはすべて終了。
さすがに全員に疲労感がただよう。食事をつくる元気もない。そこで職員食堂に行くことにした。おばちゃんがご飯を炊いて待ってくれている。野菜炒めを頼んだが、「今日は暑かったし、冷しゃぶにするかね?」と思いもかけずおばちゃんのスペシャルメニューにありつけることになった。ラッキーに次ぐラッキー。
事故もなく、けがもなく終えた一日。ほっと胸をなでおろす。