Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 6月 8日のアーカイブ

小牧市民病院 相談日

2010年 6月 8日

16:00 スタッフ川島とプロジェクトルームを出る。
16:30 小牧市民病院に着く。食堂でしばし休憩。
17:00 2階総務課に顔を出す。やさしい美術の取り組み担当者吉田さんが忙しそうにしている。さっそく3人だけの検討会を始める。
小牧市民病院の各部署にアンケートを配り、昨年一昨年と続けて実験を重ねて展示したモビール作品についてとアート・デザインの取り組み全般についてたずねる意識調査を行った。その結果と結果を受けて今年度1年間の活動の計画を説明した。3分の2の回収率が物語るものは何か。小牧市民病院は典型的な急性期病院である。働いている職員は忙しくてアートのことなど考えていられないのかもしれない。モビールについては設置を希望するというはっきりした意思を示した部署はなかったが、積極的に捉えている部署もある。そうした積極的な部署と相談し検討を重ねられれば質の高い作品を医療環境に寄り添ったかたちで展示できるはずだ。スタッフ川島はアンケートの結果をまとめたので特に留意すべき点が頭に入っているので補足をいれる。今年の計画はそのアンケートの結果に基づいたものであり、取り組む部署(相談部署)、設置場所の根拠にもなっている。
続いて年間のスケジュールも説明する。私たちは小牧市から委託されてこの事業に取り組んでいる。活動にお金が使われる以上、いかほどのボリュームの取り組みがどのような計画で実施されて行くかは綿密な計画を示さなければならない。もちろん、計画を遂行する責任を負うのも当然だ。
大旨の了解を得て、ミーティングは終了。次回はモビールの設置場所および担当部署との検討に入って行く。

化学療法室前の棚には抗がん剤の副作用の解説やかつらなどが置かれている

総務課吉田さんとの相談のあとは作品入れ替えを予定している、3階の化学療法室廊下に行く。ここは森田佳奈さんのペインティングを展示している。抗がん剤を投与する場所であるため、外来から離れたところに施設はある。清潔感を強く感じるが独特のぴりっとした緊張感が走る感じもある。
3階のICU(集中治療室)前もモビール設置の候補に挙がったが、手術室と隣り合わせで、モビール

集中治療室の扉周辺

の空間性が活かせる空間ではないとの判断。入り口の窓ガラスに有機的なフォルムの作品があると良いかもしれない。
18:30 小牧市民病院をあとにする。
19:00 プロジェクトルームに戻るとリーダー古川の仕切りでミーティングの途中だ。作品のプランが2〜3つ出てきている。楽しみだ。
発達センターちよだのワークショップ参加を希望している新メンバーも二人出てきた。いいスタートだ。