Nobuyuki Takahashi’s blog

2010年 12月 4日のアーカイブ

CAS W-Door展

2010年 12月 4日

オープニングで披露された料理はふなだかよの作品の一部

大阪難波にあるCAS(Contemporary Art and Spirit)で我がプラスギャラリープロジェクト代表の平松伸之が企画に携わり、W-Door という展覧会を開いている。+Galleryを運営している2002年から続いている韓国のアーティストとの交流。今回は企画コーディネートをCASの笹岡敬さんと平松が日本の作家、そして韓国の作家はチョン・ジミンが担当してセレクト。先行して日本ではCASで展示し、翌年2月に韓国ではソウルのsalon de Hというスペースで同じアーティストによる展示を行う予定。
W-Doorは女性だけの展覧会。男性はあまり男性ということを意識しないでいる。それは現在の社会構造が男性の原理で動いていることに他ならない。ひさしぶりに会ったジミンとウニョン。彼女たちからは私が知り合った女性のアーティストが次々と結婚したという報告を受けた。ジミンと一緒に展覧会に出品した、平松の奥さん里奈さんは元やさしい美術プロジェクトのスタッフ。彼女は今年生まれた息子の育児に奮闘中とのこと。一般的に見て女性を巡る状況は現実として物理的に体験していくことが多いように思う。「女は実体、男は現象」とは免疫学者多田富雄さんのことば。
日韓交流展は幾度となく企画に参加してきたが、その度に浮かび上がる私たちを支えるモノ、コト。愚直なまでに私が私であることにこだわるアーティストの営みは美しく、そしてずきんと痛い。