Nobuyuki Takahashi’s blog

2011年 2月 23日のアーカイブ

ハンセン病を正しく理解する講演会

2011年 2月 23日

最初に高松市長の大西さんからご挨拶。大島青松園副園長の市原さんが25分間、医療者からの立場からハンセン病について解説し、その後は元自治会長山本さんがハンセン病回復者としての立場から隔離と差別の時代から現在までを振り返るお話があった。10分間の休憩をはさみ私が1時間、大島での取り組み{つながりの家}について講演を行った。

会場外のホワイエではパネル展示と資料閲覧スペースを設けた。森をつくる折り紙「Morigami(もりがみ)」を机の上に並べ、自助具や写真なども展示した。

壇上に手話の同時通訳がつくので、原稿をしっかり作っての講演だったが、昨日、高松入りしてからまた数枚のスライドをどうしても加えたくなり、その分ほかの解説を削って時間を調整した。が、10分もオーバーしてしまう。

このような場でお話させていただくのは光栄。というよりも恐縮、というのが近い。私が大島に関わったのはたかが3年。大島に気持ちを寄せている方々のなかには30年、40年もずっと大島と関わり続けている方もある。
だから、私が考案した{つながりの家}構想は今に始まったのではなく、ずっとずっと昔から大島と関わってきた人々の共鳴する精神が今かたちになってきたのだ、とつくづく思う。周波数を合わせ、それをさらに増幅させたり、より多くの人に届くようにアンテナをかざしていく。それが私の役目。きっと誰もができることではない、アーティストの媒介者としての役割。きっと今、ここにいる自分だからこそできること。
自然と口につくことば。

「ありがとうございます。」