Nobuyuki Takahashi’s blog

2011年 5月 12日のアーカイブ

被災者

2011年 5月 12日

午前中、ワークショップに必要な画材や道具類の買い出しをする。昼にプロジェクトルームに行くと、そこには画材の山が築かれていた―。卒業生らが続々とプロジェクトルームを訪れ、鉛筆、彫刻刀、アクリル絵の具、筆を持ってきてくれたのだ。それぞれの画材の山に書き置きがある。「どうぞ、使ってください。」胸が熱くなる。来てくれる卒業生らの中には宮城県出身者もいる。ご家族が無事だとしても、親戚、友人、知人を辿れば災害に遭った人、亡くなった人、行方不明の人に行き当たる。当地に身を置いてなくとも、彼、彼女らは被災者だと思った。私には到底想像がつかないほど心の傷は深い…。
リ○ビタンD、ベ○ース○ーラーメン、お菓子の差し入れもある。特にベ○ース○ーラーメンは好物。私のことをよく知っている卒業生からのメッセージだ。緊張でこわばっていた心がやわらかく解きほぐされていく。ありがとう。
「準備作業は19:00までに完了する」と宣言していた。というのも、いつも出発前夜が徹夜になってしまうことが多いからだ。そんなことをしていては12時間におよぶ車の運転に耐えることができない。無事に当地に行き、無事に帰ってくることが、何よりも大切なことなのだ。
あれがやりたい、これがやりたい、と主張する者はいない。求められる仕事を着々と進めて行く。支援活動は現地だけではない。