Nobuyuki Takahashi’s blog

2011年 8月 28日のアーカイブ

いのちをつなぐ

2011年 8月 28日

長年強制隔離に耐えてきた大島で暮らす人々。水道が来る前は南の山を取り囲むように集水溝を掘り、貯水池を設けてなんとかしのいできた。入所者の皆さんにとっては過去の遺物である。別の見方をすれば、貯水池は入所者のいのちをつないできた象徴と言えるし、雨水が山の斜面をたどり、生活用水になっていたことは自然のダイナミズムの一部に人が組み入れられていた痕跡とも受け取ることができる。ここで何かができそうな予感がしている。

現在の貯水池

修復を重ねてきた集水溝。この部分は比較的新しい遺構だ。

薮へと化した集水溝

20〜30年人の手がはいっていない集水溝