Nobuyuki Takahashi’s blog

高松へ

定食屋の肉うどん。麺はやわらかめ。

定食屋の肉うどん。麺はやわらかめ。

8:45 泉と名古屋駅で待ち合わせ。新幹線に乗り込み、いつものように岡山を経由して高松へ。
本当のところ、この29日、30日は大島に行く予定だったが、インフルエンザの影響で自粛勧告が出され、大島に行けない。今回は翌日の庵治町での説明会に出席し、取組みの説明にあがるため、高松に前日入りすることにした。
12:30 高松駅に着く。駅近くの定食屋さんでうどんを食す。地元のサラリーマンが楊枝をくわえて店を出てくるのを見て、この店に決めた。
食後に駅前で香川県庁今瀧さん宮本さんと待ち合わせる。近くの喫茶店で翌日開催される庵治町での住民説明会について打ち合わせ。
15:00 今瀧さんらと別れ、丸亀町1番街近くのホテルに行きチェックインする。部屋で一服する間もなく、ノートパソコンを開ける。翌日のプレゼンテーションのためのパワーポイントは大方できているが、どこに内容をしぼって話すか、迷いがあった。庵治町住民がどの程度大島のことを知っているのか。その興味はどこにあるのか。国際芸術祭参加への期待なのか、地元町おこしのチャンスだと思っているのか、本当に大島と関わって行こうと思っているのか…。考えれば考えるほど、私から何を伝えなければならないか焦点がしぼれない。そのためにも地元の人々の関心や意識をできるだけ聞きたいと思っていた。
ホテルの部屋に入ってほどなくして、大島の福祉課のお仕事をされているある職員Aさんに携帯メールする。きっと今日も大島でお仕事をされているはずだ。すぐに返事が来る。ホテルまで来てくれるとのこと。約束の時間を泉に連絡して私は時間までひたすら資料作成。
19:00 ホテルの一階に降りて行くとすでに大島の職員Aさんがロビーでお待ちだ。挨拶もほどほどに食事に行く。
高松の街はとてもわかりやすい。商店が多いところ、飲み屋さんが多いところ、古い町並み、新しい町並み、どれも規模が小さくて、住み分けがはっきりとしている。高松の街に住むには自転車ですべて事足りるという。なるほど、どこに行っても自転車だらけ。まるで上海。いつも高松に来るとすぐに大島にわたってしまうので、見るものすべて新鮮だ。
大島の職員Aさんとの話はとても有意義なものだった。Aさんが大島で働くきっかけになったことやその心境の変化など、プライベートなことまで話がおよんだ。大島で暮らす入所者の皆さんと接して感じることもお聞きし、身になることばかりだ。職員だからこそ、親しくなっても、深く入って行くことはできない、そうした矛盾した現実があることもお聞きして初めてわかった。病院の医師や看護師が患者さんに自分の気持ちをぶつけるようなことをしないのと同じことのように思えた。でもそこには表に現れない強い意志と感情があるのだ。
高松の地元から見た大島というものも一般的な感情を聞くこともできた。世代によってもその意識の格差がある。とにかく事は簡単ではないことが充分に理解できた。
率直にお話しする職員Aさんには感謝でいっぱいだ。お忙しいのに、次の日もお仕事があるのに、たっぷりと時間を割いていただいた。気がつけば10:00になっていた。
ホテルの前で職員Aさんと別れ、部屋に戻る。
今日取材できたことをまとめながら、明日のプレゼンテーションの資料を仕上げる。
4:00 就寝。