Nobuyuki Takahashi’s blog

新しいことが始まる

朝、自宅でコーヒーを飲みながら、ふと思った。
「なんか、配置がえしたくなってきた。」とつぶやくと、
「家の模様がえとか家具の配置がえをしたいときって、何か新しいことを始めようとしているときだそうだよ。」と奥さん。確かに今いろいろと新しいことが進行していると思う。プロジェクトでも新しいことが、私にとっても新しい試みが始まろうとしている。
午後にカフェ・パルルに行く。N-mark主催で行なわれるアートサミット@8に参加するためだ。とはいっても私は一オーディエンスとして参加し、スタッフの伊東がプロジェクトを代表して発表する。伊東がやさしい美術プロジェクトの参加アーティストとしてどのようなことを感じてやってきたのか、プレゼンテーションすることになっている。美術館学芸員、オルタナティブスペースの運営者、webでの評論活動者など、様々な切り口の活動はどれも地道(もちろん前向きな意味で)。それでいて起爆剤になっていく予感を感じさせるものも多く、名古屋のアートシーンも捨てたものではない、と感じた。問題がないわけではない。この名古屋という地域がもっている散漫な状況や瞬発力をそぐような土壌も否定できない。そうした中でも何かを発信し、何かアクションを起こしていくモチベーションの高さが求められるだろう。
発表者や会場にいる来場者には何人かが、かつてプロジェクトメンバーだった人もちらほら。休憩時間にはじゃれたりしながら雑談を楽しむ。そうそう、私が所属していたバンド「ジッパーズ」のメンバーも一週間前に結婚したとか。
伊東のプレゼンテーションはシンプルでよくまとまっていた。5分という限りのある時間で要旨をまとめるのは簡単ではない。私もプロジェクトの発表をしていつも感じるのは、場所が特殊であるだけに、「病院アート」「癒し系アート」と紋きり状に解釈されてしまったり、現場で起きていること、現場の空気感、緊張感がなかなか伝えられない、もどかしさだ。今日、伊東もそれを実感したことと思う。
サミット終了後、サミット参加者とともに食事へ。次回サミットは具体化しなかったが、近い将来に向けて何かが始まる予感があった。
僕が応援しているカップル(旗振るぐらいしかしていないけど…)が結婚を決めた。帰り道で「おめでとうございます。」と声をかける。
新しいことが、始まる。