Nobuyuki Takahashi’s blog

妻有 大地の芸術祭閉幕

12日、13日と名古屋造形大学のオープンキャンパス。
私が運営するアートプロデュースコースにて、やさしい美術の絵はがきワークショップを実施している。今日、ある方がワークショップの会場にやってきた。聞けば、その方のおばあさまが足助病院で入院されているとのこと。足助病院で作品を見て、やさしい美術プロジェクトのことを知った。お嬢さまが大学受験をひかえているそうだが、密かにこのやさしい美術プロジェクトがある名古屋造形大学の名前が心に浮かんだと言う。こうした出会いもやさしい美術が長い間足助病院との協働を継続してきた証であろう、なんともうれしくなる。
今日は大地の芸術祭最終日。やさしい家は少し早めの16:00にクローズ。
7月26日から9月13日。やさしい家への来場者は約2300名ほど。私もそのうち数百名の方々をご案内したことになる。皆さまのご意見や激励の言葉を受け、やさしい美術プロジェクトが盲進してきた道を逆に教えられた気がしている。十日町病院の皆さまほか、たくさんの方々の支えがなければ、とても乗り切ることができなかった日々。この恩は、これからこの体験を活かし、各々の意義ある活動に導いて行くことで返して行こうと思う。関わったメンバー全員同じ気持ちだ。
私はこの夏、ほとんど家に居なかった。それでも帰ってくると、私の家族は私をいつもぎゅっと抱きしめてくれた。帰って来るところがある。なんてすばらしいことだろう。
これは終わりでなく、始まりだ。
ひとまず、皆さん。おつかれさまでした。そしてありがとうございました。