Nobuyuki Takahashi’s blog

大島 お疲れさまでした森さん、野村さん

いくつかやっておかなければならないこと、相談しておかなければならないことがあり、急遽大島に行くことにした。いつものように名古屋駅に井木、泉と待ち合わせ、7:37の新幹線に乗る。
10:30 高松着。春のようにあたたかい日だ。桟橋でAFGの大島担当高坂さん、こえび隊の甘利さん、笹川さんと合流。
11:20 大島着。荷物をカフェになる予定の第二面会人宿泊所に置こうとドアを開けていたところへ入所者自治会副会長の野村さんがやってくる。私はギャラリー整備中の15寮の床工事のため、今回採寸する予定だったが、なんと野村さんたちの計らいで大島の大工さんに続きの工事を頼んだとのこと…えーっ!カフェには亡くなられた入所者の使わなくなった冷蔵庫がもう置いてあると言う、さっそく確認…でかいっ!これだけ大きな冷蔵庫であれば新しく購入する必要はない。ありがたく使わせていただくことにした。2月6、7日に「かんきつ祭」と題して大島で柑橘系フルーツを収穫し、それでジャムをつくるワークショップを行うが、そのためにはガスコンロが必需。島内はほとんどIHヒーターになっているため、過去の遺物となったコンロを島内でかき集めてくれた。備え付けのボンベが空だったので今日直接相談しようと思っていたが、これも入所者の皆さんの心配りですでに業者に頼んでくれていて明日には立派なプロパンのボンベがつく。皆さんの期待感と応援の気持ちが伝わってくる。胸が熱くなる。
職員食堂セイブに行く。食堂のおばちゃんに「先生、NHKに出てたよ。」と話しかけられる。どんな内容だったのか知らないけれど、島内で見てくれていた人がいたのならば、香川県住民の多くが見てくれたに違いない。大島での取り組み、そして瀬戸内国際芸術祭に興味を持ってもらえたのならば、うれしい。
うどんとかやくごはんを食す。
食後はやさしい美術プロジェクトが特別に使わせていただける事になった、11寮に皆で向かう。野村さんが新しい住居に移られたので、その後を私たちに提供していただいた。11月に野村さんご夫婦と森さんとかつおのたたきを一緒に食べた思い出の場所だ。ここでも胸が熱くなる。熱くなりっぱなし。
13:30 リハビリテーション施設内にある陶芸室に行く。すると入所者お一方が高台削りの真っ最中。陶芸ワークショップでお世話になっている入所者の山本さんがみえないので、職員の土橋さんに連絡していただくとすぐにご登場いただいた。終始にこやかに3月に行う「大島焼ワークショップ」の打ち合わせ。大島土を一塊いただいていく。というのも、大学の方で大島土の収縮率や釉薬との相性などをテストするためだ。ちょっと重いが手分けして持ち出す。
2:30 入所者自治会会議室へ。ここで香川県庁今瀧さん、宮本さんが合流。青松園事務所の方々、自治会、そしてやさしい美術+こえび隊が集まりミーティングを行う。検討事項の中心は大島をどのように開いて行くかである。今瀧さんより叩き台を提案し、その後はディスカッション。国立療養所と芸術祭の存在意義を見つめその重なりを全員で確認しながら、慎重に検討して行く。2月8日の説明会までにある程度つめられることと、時間をかけて検討することがあるため、今後もこうした検討会議をしていくこととする。
あっという間に16:00最終の高松便の時間になる。森さんと野村さんが今月いっぱいで会長、副会長の任期を終える。こえびを練り込んで作った名古屋名菓のえびせんべいを手みやげにごあいさつ。「本当におつかれさまでした。今後もお付き合い下さい。」
なんとも充実した1日。17:10発のマリンライナーで高松を離れる。

旧野村邸にてコーヒーを飲む

旧野村邸にてコーヒーを飲む