Nobuyuki Takahashi’s blog

足助 今年度最終の研究会

午前中に作品「reliance」の取り付け金具を固定する。
11:00 レンタカーを借りに行く。
12:00 プロジェクトルームにメンバー集合。今回の足助行きには名市大の大学院生岡庭さんが同行する。岡庭さんは先日の活動報告会で評価委員を務めた鈴木賢一先生の研究室に師事して、実践研究を重ねている。やさしい美術の活動に興味を持ち、特にメンバー工藤が制作した「カーテンプラン」を観たいと希望があり、今回の同行にいたった。
13:30 研究会の会場となる食堂に荷物を置き、川島と古川が作品のメンテナンスに出かける。私は岡庭さんを連れて院内を見学。内科処置室での古川の作品メンテナンス作業を見せる。光を透過する絵画シリーズ3作目は日光の透け具合、透過しながら見せる色彩の設定、輪郭の処理による絵画空間の際立ち、すべてにおいてレベルアップしている。本人も手応えを感じているに違いない。
14:30 研究会開始。今年度の作品を振り返るとともに今後の研究会のあり方、運営方法、作品案の検討方法などを話し合った。うれしかったのは学生メンバーの確実な成長である。発表がうまくなり、書類も熟れてきて研究会でも余裕が感じられるようになった。私は極力口も手も出さないで、学生に研究会を進行させてきた。時間はかかるけれど、忍耐もいるけれど、学生自身が実感し、手応えを感じることが先決だ。
もう一つうれしかったのは研究会に参加している看護師さんらが「これからは病院からも場所や要望を提案しようと思います。」という声があったこと。「病室での患者さんインタビューはたのしみにしている方もおられます。是非続けていきましょう。」といううれしいお言葉もあった。
足助病院での活動は丸8年である。継続して開拓できたことは数数えきれない。信頼感と目的意識の共有の賜物である。
足助病院は数年後に新しい建物に生まれ変わるとのこと。私には新しいやさしい美術の運営方法の構想がある。より病院利用者に近いところで実践するアート・デザインの活動になるだろう。
前に、前に、一歩一歩進もう。

作品「ユートピアの木」をメンテナンスする現リーダーと旧リーダー