Nobuyuki Takahashi’s blog

大島 亀の手とゴウヤ

6:30 起床。朝食は昨日の鳥の胸肉のいためものとご飯を食す。10:00〜14:00が停電と聞いたので、炊飯器にあるお米でおにぎりを作っておく。有に二人分があるが、こえび隊のどなたかに食べていただければよいだろう。
9:00 大島の教会、霊交会に行く。日曜日は必ず神父さんが高松から来て礼拝をするのが習慣だ。その際霊交会の鐘が鳴るのを知っていたので、録音機をセットする。
9:30 録音機を置いたまま、桟橋に行く。5名のこえび隊の方々がやってくる。今回もお二方が初めて大島を訪れる。納骨堂と風の舞の定番コースを歩き、風の舞からGALLERY15(15寮)に向かう。昨日お磨きし、整理した入所者から預かっている「古いもの、捨てられないもの」をこえび隊の皆さんに解説する。お手伝いをしてもらう際ギャラリーとしてどのように使うのかイメージしてもらうことは大切。
12:00 あっという間にお昼だ。野村ハウスに行き昼食。私はうっかりしていて、停電のことをこえび隊の皆さんにお伝えするのを忘れていた。電子レンジが使えない。そこへ青松園職員の大澤さんがやってきて、「発電機、今使ってないから、持ってきたげるよ。」とおっしゃる。いつも大澤さんは絶妙なタイミングだ。ありがたく使わせていただいた。

東條みかんを味わう。

13:00 作業の前に東條さんから許可をいただいたみかんの収穫に行く。すると、農作業をしている大智さんが草刈り機を振り回していたところだった。大智さんと東條さんの威勢のいいかけ声が谷にこだましている。体の芯から元気になってくる声。
14:30 GALLERY15で作業していると入所者の浜口さんがご自身で採ってきた亀の手(と呼ばれる、海鞘

亀の手に見えるね、これは。

の一種)を湯がいて持ってきてくれた。堤防にもたれながら皆で亀の手を食する。なかなか美味だ。ふと堤防の南方を見やると野村さんがいた。私はすぐさま野村さんのところに走り寄ると「ゴウヤの蔓が伸びよるから、支え棒を結わえてほしいんじゃ。」とお願いされる。いや、正確にはお願いされたのではなく、夏中大島に滞在する私たちのために植えていただいたのだ。それと入所者の多くは手が不自由なので結わえたり、雑草を抜く仕事を手伝うととても喜ばれるのだ。「これで、あんたたちはゴウヤを食べる権利はできたのう。」
午後はあまり作業がはかどらなかったけれど、ゆったりとした時間の流れの中で入所者と交流が深まったのはとても良かった。
16:00 GALLERY15の作業を終了し、掃除道具類を片付け、ゴミを処理する。
16:30 高松便最終のまつかぜに乗船。

高松駅には大きなバナーが出現

16:45 高松着。こえび隊の皆さんと別れる。
夜行バスまで時間がある。早めの夕食をとり、アンティークショップに行き、カフェで使える金具類を探す。井木、泉も言っていたが、こうした探し物は真剣に探し始めるとなかなか見つからないものだ。
21:30 着替え、歯磨き、寝る前のヨガでいつでも寝られる体制だ。
22:10 名古屋行きの夜行バスに乗り込む。
おやすみなさいー。