Nobuyuki Takahashi’s blog

休島日に制作三昧

今日は沢友恵さんコンサートのため、瀬戸内国際芸術祭関連では休島日。昨日よりも東からの風が強い。胃腸の調子はまだ回復していない。しかし、今日は一日じっくりと制作にとりかかれる日だ。むだにできない。泉と井木は高松へ。9月4日のコンサートで臨時でお店を出していただける高松の名店「プシプシーナ・コーヒー」の皆さんと打ち合わせだ。
私はまず北部の畑を端から端まで歩くことにした。「風の舞」から山に入り、畑を巡る。畑にはそれぞれ作業小屋があり、そこに道具類をおさめている。畑の傍らにはかつて使われていた瓦や食缶、たらいなどが捨ててあることがある。もちろん畑に水をやるために使っているものもある。明らかに茂みに捨ててあるものの中から何か発掘できることがある。今日は古い七輪を見つけた。
山からギャラリー方面をのぞむ。空き地に見える解剖台が存在感を放っている。あらためて、その重みがひしひしと伝わってくる。
さて、GALLERY15の次の展示の準備だ。展示の台座は極力島にあるものを探し、流用することにした。島の周囲には波に洗われて丸くなった美しい流木がある。使わない手はない。手始めに西の浜を歩く。私の目にかなった流木はすぐに両手で抱えきれない量になる。昼食後は東の浜を北から南の船小屋付近まで隈無く歩く。集まった流木を洗っていると盆栽に水をやりに来た野村さんがやってくる。昨日谷本さんから預かった臼を見て「きれいになったの。」とおっしゃる。じゃぶじゃぶ洗っていつでも使える状態だ。「餅、つきましょうか。」と冗談を言うと野村さんは笑った。今のところ聞いているのは今、ここにあるものと、庵治第二小学校にあるもの2つのつき臼が大島にある。餅つきを復活するアイデアも悪くない。
納骨堂から風景をゆったりと眺める。官用船せいしょうが高松を出て大島に着くまでずっと目で追う。この距離が近いのか遠いのか。
ギャラリーで作業をしていると、高松から帰ってきた泉と井木がやってくる。職員食堂の智代子さんがチャーハンを差し入れしてくれたそうだ。野村ハウスに戻り、食事にする。差し入れのチャーハンに加え、私は昨日川上さんからいただいた、ししとうと残りのタマネギ、コンビーフで炒め物をつくる。畑でプチトマトもボールにいっぱい摘んでくる。3人で食卓を囲む。なんとも幸せな時間。
食後は泉、井木はろっぽうやきの仕込み作業にカフェ・シヨルへ。私は洗い物をして、その後は搬入の準備。