Nobuyuki Takahashi’s blog

GALLERY GOHON オープン

終日書類作成に追われる。大学では同僚の日比野ルミ准教授のプロデュースした「ドローイングコミュニケーション」展のギャラリートークが展開されているはずだ。出席できなくてごめんなさい。
夕方時間をつくり、自家用車を走らせ本郷にあるGALLERY GOHONへ。
我がアートプロデュースコース研究室職員でアーティストの鈴木里菜が計12名のアーティストと共に自主運営ギャラリーを立ち上げた。その旗揚げになる運営メンバーでもある12名のアーティストの展示が行われている。
18:30 30分また遅刻。オープニングの挨拶が終わったタイミングでギャラリーに入りお祝いのワインを鈴木に渡す。
すばらしい空間だ。企画展も行っていくが主に運営メンバーである12名のアーティストの作品をプレゼンテーションしていく場というコンセプトだと聞いているが、その気迫を強く感じる。空間の設えはオルタナティブというカラーではなくコマーシャルギャラリーをモデルにしているように思う。まさに「プレゼンテーションルーム」。中途半端でないところがとってもいい。
私たちが運営していた+Galleryは洗練された方向性よりも荒々しく実験的なスペースを目指していた。お客さんはそこに魅力を感じてくれていたと思う。
いろいろな方向性があっていい。学生にもぜひ見に来てもらい、おおいに刺激を受けてほしいと思う。
一方展示について。
ペインティングの作家がほとんどで、展示は中小品をオーソドックスに並べている。すでにコマーシャルギャラリーでデビューしている作家もいてどれも質感は高い。そしてすべての作品が額装されずキャンバスのまま提示されていることに気付く。それぞれの作品は具体的イメージが描かれているものから絵の具の物質感が前面に表現されているものまで様々だが、仮縁や額にはいった作品はない。空間のクオリティーの高さも手伝って不思議と作品同士が心地よい距離感と統一感を保っている。参加作家の諏訪くんの言うところでは特に統率をはかった訳ではないという。私の深読みかもしれないが、12名のアーティストが集った時点で、空間や絵画に対してGALLERY GOHONとしてのある種の了解-領海が無意識に共有できていたのではと。
カラーがあることはいいことだ。今後に期待したい。

満員御礼状態のオープニング

隅々まで神経が行き届いた空間