Nobuyuki Takahashi’s blog

パワフルな女性

8:30 春日井のレンタカーで2トンロングのトラックを借りる。例の「でっかい尻」ことFLAXUSのディスプレイ搬入だ。
展示の諸作業についてはここでは詳しくはふれないが、搬入作業に参加する学生が現場で失敗、試行錯誤を繰り返す中で、経験者の立場から現場で必要とされることを実地に伝えることができたのではないか。
0:30 セッティング作業終了。とくに狭いショーウィンドウのガラスの内側にサンタさんの「でっかい尻」を入れるのは冷や汗ものだった。寸法はまさにぎりぎり。夜中の作業になったので人手も少なくなってしまった。私自身こういう局面は何度もくぐり抜けてきたのだが、いつまでたっても慣れというものはない。作品の躍動感を失わず、一方で不安材料を徹底的に洗い出して、解決の糸口をつかんでおき、現場ではけっして慌てない。そのバランスがぎりぎりの緊張感を保ったとき、人に驚きと感動を与えることができる。
納期は絶対守らなければならない。産学共同プログラムとはいえ、遊びではないのだから。
相当の作業内容。12名の女の子たちが大活躍した。私が運営するアートプロデュースコースの学生3名がコアになり、イラストレーションデザイン、情報デザイン、プロダクトデザイン、視覚伝達デザイン、総合造形などの専門分野が異なる学生有志が集まった。有志で集まるというのはいいものだ。同じ気概をもった人間だけが集った時に生まれる爆発的なパワーというのがある。しかし男どもはどこに行ったのか―。筋肉ばかでうす汚くて臭い男たちは、こういう時にしゃしゃり出てきて男気を魅せるもんだが…。うーん、そもそも「男気」というのが古いのか。
ガンタッカーを初めて使った子が何人もいた。ハンマーもドライバーも握ったことがない子がいた。率先して脚立にのぼって高所作業をばっちりこなした子も。彼女たち、ほんとパワフルだわ。それに皆色とりどりの作業つなぎが似合っててかわいかったよ。