Nobuyuki Takahashi’s blog

絵はがきワークショップ

一個一個つぶしていきながら、前に進む。そういうことが全くできなくなってしまった。全部がどっかりと肩に乗っかっている感じ。問題を問題のまま両手に抱えている、そんな気持ちにかられる。自分に期待するほどの力がない。情けなさが先にたつ。腹立たしい。内向きへの矛先は同じように周りにも向けられる。でも、よくよく考えればすべて自分の問題なのだ。
こういう時は「なぜ苦しいのか、何に苦しんでいるのか」を自分ではない誰かに成り代わって自分自身をスキャンするのだ。「期待しちゃだめだ」そのようなものは幻想だと言い聞かせる。でもちょっとの期待はいいのかもしれない。「完璧ではないけれど、かっこ良くもないけれど、俺にはこれができる。」それぐらいが、周りを傷つけず、自分を破滅に追い込まなくとも済む。どうせだめだ、といって何もやらない体たらくに陥らないための知恵だ。

絵はがきワークショップは問題をたくさん抱えている。多くの人にご指摘もいただいた。正しいとか誤りだとか、良いとか悪いとか、判明している、していないとか、とにかく理路整然と備えれば、関わる人は皆納得する。でもそれからスタートしてては遅いのだ。ぜったい遅い。理屈や数の原理がはたらくその前に、やるべきことはある。

午前中にポスターを仕上げ、学食の2階に絵はがきワークショップのブースキットを置きに行った。スマートではないけれど、最善をつくす。ふと、設えたブースキットを見やる。今まで関わったやさしい美術のメンバーの支える手が見えた気がした。
夕方学食2階に行くと、男子生徒2名が背中を丸くして絵はがきを描いていた。このような小さな奇跡を積み重ねよう。たくさんじゃなくてもいい。今すぐじゃなくたっていい。

絵はがきを描く

今週は新規メンバーを集めるために毎日活動説明会を行っている