Nobuyuki Takahashi’s blog

ぬくもりの里での取り組み{みんなの家}スタート

6月6日。授業を終えてすぐに豊田市旭町にある老人福祉センターぬくもりの里へ。
5月末に契約の手続きが完了し、ぬくもりの里での取り組み{みんなの家}をスタートさせる。
昨年に準備会として調査研究を進め、年度末に答申書を作成、その内容が認められ、2012年度の豊田市社会福祉協議会重点事業としてアートプロジェクトを展開することになった。
当初はスタートが一年遅れたと言う印象があったが、昨年の調査研究の期間は大変有意義なものだった。まず、委員会構成からして、施設のそして地域の「本気度」が表れている。豊田市役所支所長、交流館館長をはじめ、中学校教師、各コミュニティー会議 からも代表者を集め、そこに施設職員を加えて「やさしい美術委員会」を発足。施設内にとどまらず、そのムーブメントを施設周縁へと拡げるエネルギーがあった。
やさしい美術プロジェクトの作品や活動を知っていただく機会として施設見学を行い、自由闊達な議論が繰り広げられた。その後も幾度かブレーンストーミングを行ったが、その話題の大半はアートや作品についてではなく、急激な過疎化と超高齢化の進むこの旭地区で幸せに生きていくための夢を語る場であった。
こうして計7回のワークショップを行い、その総括として私からキーワードを提示した。それは以下の通りだ。
―老いをオープンに―
・皆で一つのものを。
・誰もが参加できる。
・誰もが入って行ける。
・入るきっかけと理由がある。
・たえず変化し続ける。
このキーワードを立ち帰るところとしたい。本取り組みを{みんなの家}と名付けた。