Nobuyuki Takahashi’s blog

宮城県七ヶ浜町 触れる

6:00起床。早朝の菖蒲田浜を歩く。
私が4月に七ヶ浜町に来たときは流された家屋、車、名付けることのできないものたちが流れついていた。中には車が突き刺さっているお宅もあった。「がれき、と呼びたくない」そんな言葉が頭をよぎった。
9:30朝食を済ませ、災害救援NPOレスキューストックヤード(※以降、RSYと表記)の郷古くんといっしょにきずな館を出発。七ヶ浜町に由来となっている七つの浜をめぐる。
三方に浜を擁す七ヶ浜町の南部を訪れる。湊浜は半島の付け根の辺りの地区。傍らに製油所があり林立する煙突が印象にのこる。湊は「水門(みなと)」が語源になっているようで、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、蝦夷征伐に上陸した『竹ノ水門(たけのみなと)』だった、と言う伝説がある。地層が露になった断崖には横穴の墳墓跡があり、その根元には昔使われていただろう井戸を見つけることができる。使われなくなって久しいこれらの井戸も震災直後は使われたことがあったそうだ。浜は遠浅の海となだらかに地続きで、内陸に入ったある地点から断崖状の高台となる。
粘土質の地層から水が滲み出している。縞紋の濃い粘土塊と溶岩と思われる重たい火山岩を採取する。

2011年4月 七ヶ浜町にて

2011年4月 七ヶ浜町にて

井戸や鉱泉水がいたる所にある

地層から滲み出す水

採取した土