Nobuyuki Takahashi’s blog

ワークショップと餅つき

12月26日(金)
朝9:00すぎ、大学に到着。スタッフ赤塚が渋滞で遅れるとの連絡があり、出発するまで事務職員雲村さんと来年度の予算案について話し合う。年明けに予算案検討のため、プロジェクト教育研究委員会を開くことにする。
9:45大学を出発
10:00春日井駅に学生を迎えに行く。今日は足助病院で絵はがきワークショップを行なう。メンバー芳賀、古川は試作品の現場での検討をする事になっている。
11:45足助病院着。年末最後の診察日とあって、院内のどこの待ち合いも多くの人でごったがえしている。すれ違う職員さんと挨拶を交わす。7年近く通っているだけに顔はすでに覚えてもらっている。自然なかたちで迎えてくれているのがうれしい。あたりまえのように、「高橋さん、今日、餅つきしますからよろしくお願いしますね。」と誘われる。そういえば、昨年もワークショップの合間に餅つきをした。
皆でワークショップの準備をする。準備をしている先から外来に来ている人々から声をかけられる。高校生が「あ、絵はがき、今日もやってる。」とうれしそうに駆け寄ってくる。きっと、ふだん売店前に設置してある絵はがきコーナーでいつも絵を描いてくれている子たちだ。近くの足助高校の生徒がバスを待つのに、足助病院を利用していて高校生がうろうろしている。初めて足助病院に来て驚く光景だ。病院を「開かれた場所」にすることは簡単な事ではないだろう。ある人が「足助病院はもっとも斬新なことをしている病院ですね。」とおっしゃっていた。

コラージュによる年賀はがきを制作する

コラージュによる年賀はがきを制作する

13:00から売店前にて絵はがきワークショップを始める。今回はスタッフ赤塚の企画で雑誌などの切り抜きをシールにしてコラージュで構成する絵はがき制作体験だ。もちろん完成した絵はがきは足助病院病棟で使用している絵はがきフレーム付きマルチボックス「私の美術館」60個に提供する。
14:00からB棟病棟に入院しているお年寄りの皆さんに同じく絵はがきワークショップを解放する。
あるおばあさんが私に「あんた、いくつだね?」と言うので「41です。」と答えると、「わたしゃ、94だよ!」「えーっ!!」私の倍を生きてきたおばあさん。お針子をして稼ぎ、家を建て家族を養った身の上話をしてくれた。今の時代に考えられないような苦労をしてきたおばあさん。笑顔がすてきなおばあさん。

毎年恒例の餅つき

毎年恒例の餅つき

病院中駐車場に行くと、職員さん総出で餅つきをしている。食堂に行くとテーブルいっぱいに餅を広げている看護師さんたち。私も杵を振るい「よいしょ、よいしょ!」体があったまったからか、冷たい風が心地よく感じられた。
16:00ワークショップ終了。65枚程の絵はがきが集まる。年始に看護師さんから入院患者さんに配られる予定だ。
19:00大学に着き、ワークショップの画材等をプロジェクトルームに片付ける。スタッフ赤塚、泉は充実の表情。ほんとにおつかれさま。学生メンバーだった頃は自分の作品で精一杯だったようだけれど、今スタッフを担当する二人は「やさしい美術」全体のことを、いつも、考えてくれている。
20:00space+に到着。+Galleryプロジェクトの将来について私を含めた3人の運営メンバーで話し合う。
夜は長い。