Nobuyuki Takahashi’s blog

新潟(十日町)ー愛知(名古屋)ー香川(大島)

3月19日 一般後期入試だ。この日、新潟県立十日町病院の塚田院長をはじめ職員方ご一行4名が足助病院を訪問する日でもある。足助病院のリハビリで患者さんを元気づけている「アサガオ」を十日町病院にも咲かせるという企画の一環で、アサガオを嫁入りさせる、というセレモニーを開催し、地域も風土も文化も経営基盤も異なる2つの病院が交流するきっかけになれば、との願いが籠められている。それに先行してまず2月6日、顔合わせで足助病院の職員さんが十日町病院を訪れた。そして19日、いよいよ「結納」である。
企画者赤塚はこのため日程の調整、当日の進行、スタッフの募集と打ち合わせに追われる。徹底的に裏方に徹する仕事である。それに慣れていないこともあるが、疲れていても疲れは見せてはいけない。おもいは伝わっているのだからー。
夜の懇親会は足助の料亭で行なわれる。私は入試後の教授会を終えて滑り込みで参加する予定だった。が、教授会が終わったのが21:30。とても間に合わない。遠くから足を運んでいただいた皆さんには申し訳ないが断念する。
20日朝、寝汗をびっしょりとかき、目が覚める。実はこの三日間高い熱に悩まされたが、この汗ですっかり熱が下がる。
9:00名古屋駅前の名鉄ニューグランドホテルに十日町病院の職員さんご一行を迎えに行く。昨日の「結納」は滞りなく終えた模様。今日は新潟に帰る前に少しの間だけれど名古屋を案内することになった。赤塚の運転する車に乗り込み、徳川園に向かう。途中名古屋城を横に見ながら、やさしい美術プロジェクトと十日町病院の将来構想について職員さんとお話しする。昨日は一日雨だったが、今日は快晴。自称晴れ女の赤塚にあやかったかたちだ。
ほどなくして徳川園に着く。街路樹で植わっているモクレンが咲き乱れている。車中まで香りを運んできそうな趣。スタッフ平松は夫婦で、そして赤塚、高橋で職員さんを徳川園と徳川美術館に案内する。前日の雨が苔を潤わせ、すばらしい景観だ。前日は呪った雨を今日は感謝する。美術館も相変わらず洗練されたすばらしいコレクションの数々。空間の演出、展示のクオリティーは超一級だ。あっという間に時間が過ぎる。
徳川園を出て、名古屋駅に職員さんご一行を送りに行く。「また、4月からお世話になります。」しばしの別れを惜しみながら。
12:00ここで、スタッフ平松は+Gallery projectの企画展の準備のためギャラリーへ、赤塚は帰宅、そして私は新幹線に乗り込み、一路高松へ。

シンポジウム会場の高松シンボルタワー

シンポジウム会場の高松シンボルタワー

15:00高松着。毎月通う大島までの道中、慣れもあって遠く感じることはない。14:30からすでに始まっている「瀬戸内国際芸術祭シンポジウム」の会場に向かう。高松駅の目の前「シンボルタワー」の6階に着くとホール扉の奥からパネリストたちの声が聞こえてくる。ホールの扉を開けると、香川県庁にぎわい創出課の面々が迎えてくれる。軽く会釈しつつ席に着く。会場は300〜400名ほどの2階席までほぼ満席の状態。関心の高さがうかがえる。
パネリストは事前に広報されていたチラシの内容と異なっていた。壇上にはモデレーター=進行役に吉本光宏氏、パネリストに香川県知事の真鍋武紀氏、国際芸術祭プロデューサーの福武總一郎氏、国際芸術祭出品作家の青木野枝氏、大竹伸朗氏、高松市長の大西秀人氏、そして国際芸術祭総合ディレクター北川フラム氏。
シンポジウムは会場からの質問や意見を求めない、パネルディスカッション形式で、パネリストの話を可能な限り引き出す趣向となっていた。興味深い意見が山ほど。続きは明日のブログで。