Nobuyuki Takahashi’s blog

でんでんミーティングと送別会2

引き続き26日について。13:00〜15:00「でんでん」は視覚伝達デザイン3年次(もうすぐ新4年次)の有志11名のグループ。足助病院で最近作品を搬入したメンバー工藤らが中心となって授業におさまらない、幅広いデザインを志向しているようだ。
でんでんのメンバー8名が集まって順番にプレゼンテーションをしていく。前日夜中にメンバー工藤がプレゼンテーションの段取りを連絡してきたので、私の方も心の準備が整っている。驚いたのは越後妻有アートトリエンナーレで公開する予定の空家活用プログラム「やさしい家」のロゴマークデザインをほぼ全員が取組んでいることだ。すでに実際に現地に行き感じたことをデザインにきちんと盛り込んだものから、未だ観ぬ当地を思いデザインしたものまで、様々。私の意見はいろいろ言わせてもらったが、なによりもこの積極性がうれしい。だからこそ、「もっとできる」という欲も出てくる。4月に現地で再度検討することになった。皆でスケッチブックに書きなぐって、ロゴデザインバトルだ!
その他に広報ツールとしてのデザイン、駅から病院や空き家を結ぶ工夫、空き家と病院をつなぐシステムの提案が次々と繰り出される。Tシャツにロゴと地図を刷り、それを着て毎朝挨拶しながら近所をジョギングする、というプランまである。楽しそうっ。ホイッスルとメガホン用意しなきゃ。病院と空き家を廻るなつかしい「回覧板」のプランも古新しい感じでおもしろい。
他にもたくさんの提案があった。まだまだラフな状態だが、まずは発想を拡げ、可能性を開くことが大事。こうして生きたデザインを学生が自主的に試みている。今後に期待がふくらむ。
15:00〜17:00 交流造形コース、メディア造形コースの教員ミーティング。あらかじめ用意しておいた資料を読み合わせる。学期頭の混乱期をミスとロスがないようにまさに駆け抜けなければならない。
17:30バスに乗れず、同僚の教員日比野に車で春日井まで送ってもらう。

おいしい食事とおいしいワインをいただく

おいしい食事とおいしいワインをいただく

18:20覚王山到着。遅刻するかと思いきや集合時間に間に合った。そう、これからやさしい美術プロジェクトスタッフ井木の送別会を開くのだ。発達センターちよだの活動はこの3月で一端小休止する。最初は3名の固定メンバーで始まったちよだでのワークショップはいつの間にか、オリジナルメンバーが卒業などの事情で抜けて行き、最後は井木のみとなった。それでも、周りのメンバーが協力を惜しまず、なんとかここまでこれた。とはいえ、主役はちよだの子どもたちである。井木が抜けた後、責任ある体制を維持できるかが迫られた。後継者を据えることができなかった私の力の至らなさと、井木のずば抜けた柔軟性と実行力にあらためて気づかされる。本当に、おつかれさま。
宴会はスタッフ全員と学生ら総勢10名ほどでこじんまりと行なった。お店は井木が以前から「行ってみたい」と話していたところで、料理は家庭風田舎料理でヘルシーそのもの。素材の味を活かした、気取らない料理が宴を静かにもり立ててくれる。現代GPに採択されて1年半になる。あっという間だ。私はこの先1年どころか5年10年を考えていかねばならない。たくさんの物語が、プロジェクトの活動を通して生まれた。今日はその中で大事な1ページとなるはずだ。