6月1日
文化実行委員会 参加

2010年の活動報告

この日、足助病院の文化実行委員会にやさしい美術プロジェクトがオブザーバーとして初めて参加した。

文化実行委員会とは、足助病院が発行している機関誌「あすけあい」の編集や病院内の文化的な活動や行事について検討する足助病院内の正式な委員会である。

また、研究会が行なわれない月にディレクターもしくはスタッフが終日足助病院に滞在し、搬入や作品メンテナンス、病院内の調査、病院側からの意見や要望の吸い上げを行なう「やさび相談日」の初日にもなった。

これらは今年度からの、初の試みとなる。

今回は、木谷作品「どこでも窓」新作搬入と作品メンテナンス、病院内の調査を行い、16:30から文化実行委員会に参加した。
「どこでも窓」搬入は夏をイメージした新作「こおろぎ橋」を、売店奥の吹き抜け階段3Fに、前作「五重の塔」と入れ替えで展示をした。

その後、展示中の作品全てと絵はがきワークショップキットのメンテナンスを行い、病院内の作品が必要と思われる場所の調査を行った。


文化実行委員会では、やさしい美術プロジェクトが委員会に参加する経緯とメリットについて改めて説明をした。

そして、現在進行中の作品の報告や、新作も含めた


・作品制作状況:古川陽介(日本画・3年)作品「夏の香り」

・展示報告:木谷任志(メディア造形・4年)作品「どこでも窓」

・新作提案:森明穂(アートプロデュース・3年)作品「目も耳も使わないおもちゃ『ぎゅっころ』」

の三つの作品プランについてプレゼンテーションし、文化実行委員会でやさしい美術プロジェクトから今後どのような形で報告を行うのかを具体的に示した。


今後は文化実行委員会で作品プランをプレゼンテーションすることにより、研究会で検討される内容を事前に作品プランと関係のある部署の職員にお知らせすることができる。
このことにより、研究会では更に濃密な作品プランの検討を行うことができる。

今回は初回ということもあり、病院側からはしっかりとした意見や要望はいただけなかったが、今後は様々な意見や要望が病院側から上がってくると予想される。

そういった意見や要望をうけて、活動はよりいっそう活発なものになっていくだろう。