11月17日
作品「紅葉の山」/「えんがわ画廊」企画「もじ文字動物」搬入

2010年の活動報告

古川陽介(日本画・3年)が制作した光を透過する絵画「紅葉の山」を内科処置室の天窓に設置した。それまで展示されていた同じく光を透過する絵画「夏の香り」を売店前天窓に移設した。

本作品は、内科処置室の天窓から入る日差しを和らげ、患者さんがベッドに横になり点滴や処置を受けながら鑑賞する作品で、「森ラックス」「天翔る鯉」「ユートピアの木」「夏の香り」に続くシリーズ5作目となっている。
今回の作品は、紅葉の山をイメージした3色の模様の中に白く抜きとられた動物の形が点在する。この部分は絵の具が塗られていないので、外交が差すと白く浮かび上がる。また、これらの白抜き部分の形から動物を言い当てる楽しみも用意されている。

B棟1階病棟の各病室ネームプレート下に設置されている「えんがわ画廊」に、小川汐梨(日本画・1年)制作の絵画作品「もじ文字動物」を設置した。この作品は、タイトルが示すように各病室番号を様々な動物が形態模写をしているユニークなイラストレーションである。
「えんがわ画廊」は今後、月に一度のペースで作品入れ替えを行っていく予定。

内科処置室の光を透過する絵画のシリーズは、日差しを和らげるだけでなく、透過する光を利用して、処置を受ける患者さんの辛く、退屈な時間を少しでも柔らかいものに変えようとしている。
展示を再開した「えんがわ画廊」は、今までにない新しいアイデアと可愛らしさを持った作品によって、良いスタートを切ることができた。