11月30日
第2回研究会開催

2011年の活動報告

2011年度第2回研究会を開催した。
試作品を実際にあてがいながら、院内の設置場所の検討を行った。
その後、研究会で作品プラン2点を提案。
作品「といかけメッセージ」は院内にある事物や壁や窓、外の風景から語りかけてくる言葉を吹き出しで表現する作品プラン。物が人へと語りかけてくるというあり得ないちょっとした飛躍が人々の院内の時間に楽しみをもたらすもの。院内の待合や階段、窓ガラスなどに設置する予定だ。
作品「時和(ときより)」は内視鏡処置室の窓枠に設置するカーテン状の作品プラン。下剤を飲み、内視鏡の検査を待つ人々の緊張を解きほぐし、ゆったりとした時間の流れを表現する。

平成25年に完成予定の新病院建設が進むなか、各所に閉鎖された廊下や仮設壁が現れている。その仮設壁に着目し、定期的に院内を訪れてはライブペインティングを繰り返す「お絵描きさん来る」はすでに好評をいただいているところだ。通常院内でアーティストが絵を描いているのは見慣れた光景ではないが、それを受け入れている病院とその光景をたのしむ利用者双方に刺激をもたらし、開かれた雰囲気が醸し出されている。