1月25日
作品「時和(ときより)」搬入

2012年の活動報告

久田和奈は人通りが多く公共性の高い空間よりも、集中治療室や処置室といった限られた利用者が必要に迫られる場所に着目した。
最終的には内視鏡検査の処置室を展示場所に選んだ。

この部屋を利用する人は内視鏡検査を受ける前に下剤を飲み、不安な時間を送る。待つ時間を少しでもリラックスしながら過ごす作品を考案することとなった。

処置室の窓にビーズなどの透過素材により制作したオブジェをカーテン状に吊り下げ、閉塞感から開放感が感じられる空間へと変容させている。

1から12の数字は時計をイメージさせるものだが、時間に追われる利用者に切迫感が生じないよう、ゆったりとおおらかな光と空気の流れを表現している。