10月30日
身体を使って絵を描こう

2009年の活動報告

デイサービスちよだの取り組みを再開。普段は画板に画用紙を貼り筆で絵を描く子どもたちに、新しい試みとして今回は4m×4mの麻布を床に敷き、既存の画材を一切使用しない絵画制作を行った。
今回の制作で絵を描く際に使用したものは、子どもたちの手や足。また、缶ぽっくりやマラカスのような音がするはたき状の道具などをメンバーがオリジナルで製作した道具を用いた。

参加した子どもたちの中には、筆や画板、画用紙を使用しないことや向かう画面が正面から床面になるなど、初めての取り組みに戸惑う子もいた。しかし、中には普段は特定の1色のみしか使用しない子が様々な色の絵の具を使用したり、極端に絵の具が手や服に付着することを嫌う子が率先して絵の具を手足に付けて描くなど、今後の表現の変化が期待される様子もみえた。

取り組み再開に対しデイサービス担当者は、「今年度の子どもたちは、一つの作品を一緒になって作ることがないので、やさしい美術プロジェクトが参加する取り組みが良い気分転換になり表現が変わっていくと面白いのではないか」と期待の言葉をメンバーに送った。