11月27日
まぜまぜミックスレリーフづくり

2009年の活動報告

普段平面(絵画)作品を制作している子どもたちに新しい表現に挑戦してほしいという思いから、粘土の取り組みを実施した。
子どもたちが体感しながら作品作りに取り組めるように、今回は既存の粘土の他に陶土やコーヒー、グリッター(ラメ)を混ぜたものや、マカロニ、小豆、梱包材、ボタンなどを用意。それらを混ぜたりくっつけたりし、感触を楽しみながら立体作品を制作してもらう。

参加した子どもたちは開始した際、初めての画材にそれぞれ違った反応を見せた。しかし取り組み中盤になってくると各々制作に集中し、素材に一生懸命向き合っている姿が見られた。

これまで子どもたちは素材やテーマなど意識せず制作していると思っていたが、各々モチーフやテーマを意図して制作していることが今回の取り組みで分かった。担当職員からは「発達障がいを持つ子どもたちは、認識と創出の差が大きい。今回は絵の具で描けなかったものが、粘土という素材に変わったことにより『認識と創出』を表現できたのではないか」との意見があがった。

子どもたちは顔や食べ物、恐竜、キャラクターなどの名前を言いながら取り組み、その中で顔を作っていた子は気に入ったものができたのか、できあがった立体を見て「かわいい」と満足げな表情を見せていた。
取り組みが終了し、できあがった作品を箱に入れ持ち帰る子どもたちの姿はどこか達成感で溢れているように感じた。