2月18日
にじむ絵をかこう

2010年の活動報告

今年度第8回目の取り組み「にじむ絵をかこう」を実施した。

今回は、白布を特製の木枠にキャンバスのようにはり、筆などで叩くとポンポンとした弾力を持った支持体を用意して、そこに絵の具を水で薄めた色水で描くことにより、布にゆっくりと色水が染みていく様子を楽しみながら制作できる取り組みを用意した。
また、しっかりと木枠にはられた布の弾力をもった感触を得られるように、割り箸の先にスポンジやガーゼを丸めてつけた特製の筆も用意した。
絵の具と水を混ぜて、色水をつくることが好きな子どもが色水づくりをめいっぱい楽しめるような取り組みを目指して、今回の取り組みを準備した。

ある子は、布に絵の具が染み込んでいく様子だけでなく、支持体が光を透過して、裏に手を回すと影ができることに気がつき、裏からのぞいて様子をうかがっていた。
別の子は、色水をつくるところからとても楽しんでいるように思えた。また、色水をつくって筆で描くだけでなく支持体を床に寝かせて、上から支持体めがけて色水を勢い良く何度も流していた。色水を上から流すたびに起きる変化に反応していた。
また、水を上から流したときに、支持体に重ねられた絵の具が流されて、別の色が浮き出てくることに気づいて何度も試していた。

色水をつくることを楽しむだけでなく、その色水を使って起きる変化に気づくことで、子どもたちは新しい楽しみを見つけることのできる取り組みとなった。