5月13日
キャッチボールで転がし絵を描こう

2011年の活動報告

2011年度第1回のワークショップを行った。
取り組みの計画を進める前に発達センターちよだのスタッフと子どもたちとの顔合わせを4月15日に行い、その後ワークショップの内容を企画した。

今回のワークショップは「キャッチボールで転がし絵を描こう」
2人一組で子供と向かい合わせになり、絵の具を含ませたボールを転がす。あらかじめ床に設えた画用紙にその軌跡が描かれるという仕掛けだ。一番のねらいは子どもたちと仲良くなること。向かい合わせでキャッチボールをすることで、子どもたちに顔を覚えてもらう。

遊戯室に「転がし絵」のセッティングをすませ、そこへ子どもたちが入るなりいつもと異なる雰囲気に興奮する子や座って始まるのを待つ子と様々だ。

ワークショップが始まると画用紙の質感が好きな子は画用紙の真ん中に座りボールを転がしはじめ、また別の子はボールを弾ませて遊んだりとそれぞれの遊び方で過ごす時間が続く。
手に絵具が着くのが苦手の子が多いこともあり、私たちの方から呼びかけるとボールを転がして返してくれるのだが汚れた手が気になり、拭い取ることに気がとられてしまったようだ。

ボール遊びに飽きて外に遊びに出てしまう子が多い中で、最後まで「転がし絵」を楽しんでいたSちゃんの笑顔が印象に残った。画用紙に描かれた痕跡の重なりがそのまま楽しさの度合いを示している。

前回の見学と打って変わって、私たちの方から積極的に子ども達と関わろうとする姿勢が伝わったのか、子どもたちが返してくれるよろこびの表情が特に印象に残った。今後のワークショップにつながる良いスタートを切ることができた。

※4月から7月までの間、アートプロデュースコース3年次学生が主軸となってワークショップを運営しています。今後の活動にご期待ください。