3月23日
くっつき人間あらわる!

2012年の活動報告

2012年度最後のワークショップということもあり、保護者の皆さんにも参加いただいた。
今年度のワークショップの「はじける!!」要素を前面に押し出し、子どもたちの発想が展開できるよう工夫をこらした。

いつものようにお母さん方に手を引かれやってきた子どもたち。寒い中でもなんのそのちよだ職員さん、やさしい美術メンバーらと楽しく遊ぶ。

今回のおやつはキャロットケーキづくりだ。にんじんをすりおろし、ホットケーキの素に混ぜ合わせて焼くとスポンジができあがる。同時に生クリームの泡立て作業も並行。最後にクリームといちごをトッピングして皆で楽しくおいしくいただいた。

さて、ここからが「くっつき人間あらわる!」の取り組みだ。「くっつき人間」とは雨合羽に隙間なく粘着テープを貼付けておいたものだ。これを身に纏い、こまかくシュレッダーにかけられた折り紙やフェルトがくっつくという仕掛けである。

大量のシュレッダーにかけられた色とりどりの紙、フェルト、毛糸… 子どもたちはその感触を楽しんだら、さっそく新しい遊びを編み出していく。子どもたち同士かけ合ったり、投げつけ合ったりで子どもたちの関り合いが加速していく。

「くっつき人間」が現れたら子どもたちの興奮は頂点に。保護者の皆さんも我を忘れてくっつき人間に紙吹雪を投げつける。みるみるうちにくっつき人間は紙のモンスターになっていく。怖くて逃げ出す子や泣く子はいなかった。子どもたち、ちよだ職員、やさしい美術メンバー、そして保護者の皆さんが一体となって吹き荒れる紙吹雪に身を投じた。

今回のワークショップでは三つのトピックスがあげられる。
・保護者の皆さんが参加することで、「子どもたちが普段見せない姿や造形遊びの楽しさを一緒に味わうことができた。」という感想をいただいたこと。
・参加した皆さん全員が「楽しかった!」「はじけた!」と笑顔で言っていただいたこと。
・ワークショップ後の反省会で「子どもたちはいつもやさ美(やさしい美術の略称)の取り組みに期待している。」という声があったこと。

2012年度は個々の取り組みや趣向に目を向けながらも、子どもたち同士の仲が深まったり、関わりの変化が生まれるよう遊びの創造が引き出される内容をめざした一年だった。子どもたちの成長とともに子どもたちのはじける声や笑顔が最高のご褒美となった。