5月14日-15日
七ヶ浜町表札ワークショップ実施

2011年の活動報告

表札制作ワークショップ「仮設住宅にまごころ表札を届けよう」
開催日:5月14日(土)、5月15日(日)
場所:七ヶ浜町武道館
参加者:七ヶ浜中学校、向洋中学校、町内外ボランティア/総勢40名
企画・主催:七ヶ浜町災害ボランティアセンター、NPOレスキューストックヤード
ワークショップ実施:名古屋造形大学やさしい美術プロジェクト、未来予想図実行委員会
協力:島本画材(画材提供)

東日本大震災の津波により甚大な被害を受けた宮城県七ヶ浜町にて表札を制作するワークショップを行った。
震災直後は7カ所あった避難所は現在「生涯教育センター」と「国際村」の2カ所。5月より避難所から仮設住宅に順次入居が進み、6月末には約420戸の全世帯が入居を終える予定だ。避難所生活から解放されたとしても仮設住宅での生活では新たな問題が浮上する。災害ボランティアセンターとレスキューストックヤードは今後町が復興するために、仮設住宅に入居するこの時期に着目し、人と人とのつながり、地域と人のつながりをつくる取り組みとして表札を手作りして各世帯に設置する企画を立てた。
偶然災害ボランティアとして現地に入っていたやさしい美術プロジェクトディレクター高橋はこの企画主旨に賛同。ボランティアセンターとレスキューストックヤードと密に連携をとりながら、ワークショップの運営、表札装飾、素材や画材の提供、アートワークとしての表札のプロデュースに従事することになった。
今回行ったワークショップは115戸分の表札を二日間にわたり制作。素材のベースとなるのは七ヶ浜町で津波によりご自宅を流されてしまったWさん、Kさん、Pさんのお宅の土台の木材。提供いただいた材料を丁寧に、そして心を込めて地元の中学生がお名前の書き入れ、装飾作業を担当した。
制作された表札はやさしい美術プロジェクトが仕上げ加工を施し、制作した中学生から仮設住宅に入居された住民の方々へ、5月28日に直接手渡される予定だ。
今後、やさしい美術プロジェクトは表札ワークショップチームを立ち上げ、420戸全世帯の制作に関わる。これら七ヶ浜町で制作される表札は単なる表札ではなく、人々の暮らしの思い出を宿し、無機質な仮設住宅に彩りを与える記憶のオブジェとなる。
土台の木を提供いただいたWさんがワークショップの様子を見ておっしゃった言葉を紹介する。
「こんなに傷ついた材料がどんなふうになるかと思っていたけれど、こんなに(すてきに)なるとは思わなかった。もっと釘の跡とか傷とか入った材料でもいいんだなぁ。裏面に震災があった日付と(表札を)制作した日付入れてくれないかな。一生忘れないから。」